まんぼうトンネル

マンボウ

JRの線路の下をくぐる、やっと人が通れるほどの小さなトンネルを通称「まんぼう」という。

まんぼうは、明治7年に国鉄(現在のJR)が開業する際に線路の盛り土の下を
用水路が流れるように作った小さなトンネルで、後に人が通れるように水路の上に蓋をしたり、人が通れる適当な大きさに作り変えたものをまんぼうトンネルというようだが、西宮には3つものまんぼうが残っている。

⑴ 一番東側にあるのが、JR甲子園口の西に大人が立ったまま歩くことはできないほど小さなまんぼうがある。
途中ですれ違うこともできないので、両側から入って行くときはかがんだまま前方を確認し、人影がなければ入って行く。当然、人影があれば通り過ぎるのを待つ。
ここは北側と南側ではトンネルの形状が違っているのが面白いが、大正15年の
複々線工事のときにトンネルを伸ばしたことで、北側は半円、南側は四角いトンネルとなったようだ。

(2) JR西宮駅から西、阪神西宮駅の北側あたりになる平松町には、谷崎潤一郎の『細雪』に出てくるまんぼうがある。
レンガで作られているようだが、よく見ると補強のためか壁面にレンガ柄のシートが貼ってあるようだが、ここも人や自転車の通行が多くじっくり観察できない。
レンガ造りということでは、ここからさらに少し西の万葉苑筋のトンネルもレンガ積みになっている。

(3) 一番西のあるのは、大谷町と郷免町をつなぐ「大谷道」と呼ばれるまんぼうで、このトンネルが一番背が高い。
このまんぼうは煉瓦積みのアーチ部分が「ねじりまんぽ」といわれる独特な作り方ということだが、現在はやはり補強用のレンガ模様のシートで隠れてしまっている。

安井町辺りには、用水路のみのまんぼうがあったらしいが、2007年のさくら夙川駅開業の工事によって暗渠の中に隠れてしまった。

投稿日時 : 2015-09-29 16:50:12

更新日時 : 2024-02-04 17:24:03

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
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