新年を迎えるために、家の門の前などに立てる正月飾りを「門松」という。
地方によって形なども違うようだが、西宮の西宮神社近くでは、昔、逆さ門松を飾っていたという。

「逆さ門松」の言われは諸説あるが、旧西宮町では1月9日の夕方、白馬に乗ったえびす様が町内を巡行される時、えびす様の目に松葉の先があたらないようにと、門松の松を逆さにしていたという。
えびす様が巡行されている間、町内ではむしろやすだれで戸口を閉じて、えびす様の姿を見ないようにじっと家の中で過ごしたそうだ。
つまり逆さ門松はこまやかな心くばり。
西宮流(にしのみやスタイル) 2018.12.28

西宮神社三田分社さんからの奉納で作業中(2008年末)
2009年のお正月からは、西宮神社の分社である三田市の三田戎神社の氏子の方からの竹や松の奉納をいただくようになったことをきっかけに、それまでの逆さ門松を「より江戸時代の文献に近い形」を再現するようになっている。
逆さ門松に関連する記事はこちらにも➡