西宮流 用語集

阪神武庫川線

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武庫川線の起点は武庫川駅で、終点の武庫川団地前駅までの2キロに満たない単線の路線。
間に改札のない無人駅の東鳴尾駅と洲崎駅の二駅があり、ワンマン運転で折り返して運行している。

『盲腸線』と呼ばれたりする、距離の短い行き止まりの路線だが、ここの路線の歴史的背景はなかなか興味深い。

開業は第二次世界大戦のまっただ中の1943年。
翌年には、阪神国道線の武庫大橋まで北に伸びた。
この線は川西航空機(現在の新明和工業)などの軍需工場へ資材や従業員を運ぶために敷設された。
またこの線は西ノ宮駅(現・西宮駅)からの国鉄(現JR)貨車を乗り入れさせるため、国鉄の軌道と阪神の起動の幅が異なったため三線軌条化されていた。
開業当時の終点は洲先駅であったが、その場所は現在の武庫川団地前駅近くだった。

現在の東鳴尾駅1丁目辺りに、阪神電車が開通した翌年、1906年に『鳴尾百花園』と言われる遊園地があった。
鳴尾の資産家・辰馬半右衛門によって造られた『鳴尾百花園』は、現在遺構と言うものが残ってはいない。

阪神本線と垂直に交わった形でスタートする二両編成の武庫川線には、本線からスイッチバックで電車を入れる。

この路線には、阪神電車ファンからは敬愛を込めて赤胴➡︎ と呼ばれる『上がクリーム色、下が赤(バーミリオン)のツートンカラー』の車両が走っていた。➡︎
これは、2015年5月に本線から姿を消しその後武庫川線で活躍してきたが、2020年6月2日が赤胴車のラストランとなった

2020年6月3日からは、武庫川線に新しい4デザインの車両が日替わりで2種類ずつが走っている。
黄色に黒の線のタイガース号と緑に白の線の甲子園号の外観と内装

新しく走っている車両は4種類。
外観だけでなく、中もそれぞれに工夫がされているので乗ってみるのも楽しい。

武庫川団地前駅に設置されている「赤胴のラッピング自販機」は、金銭投入時や商品搬出時には、赤胴車で流れていた武庫川線自動放送音声が流れる音声機能が搭載されている。
買われるときには、音声も楽しんで欲しい。

武庫川線を走る赤胴車の動画はこちら➡︎

  • 1943年(s18)11月21日
     洲先駅(現武庫川団地前駅)~武庫川駅の電車開通
  • 1944年(s19)8月17日
     武庫川駅~武庫大橋駅の電車開通
  • 1944年(s19)11月15日
     洲先駅(現武庫川団地前駅)~JR西ノ宮駅の貨物営業開始(SL運転)
  • 1945年(s20 )6月
     大規模空襲で電車・貨物ともに運転休止
  • 1946年(s21)1月
     洲先駅(現武庫川団地前駅)~JR西ノ宮駅の貨物営業開始(米軍の要請)
  • 1948年(s23)10月10日
     現在の洲先駅~武庫川駅の電車再開
  • 1958年(s33)10月25日
     赤胴車(運転台が両側にある3301形・片側だけの3501形)が誕生。
     19m級の大型電車の導入が始まる。
  • 1966年(s41 )3月20日
     武庫川線で赤胴車(3301形)が1両編成で運転開始。
  • 1968年(s42)11月12日
     武庫川線の電圧が600Vから1500Vに。
  • 1974年(s49)10月16日
     赤胴車7890号が車体番号3904として誕生
  • 1979年(s54)3月21日
     武庫川団地入居始まる(3~9号棟)
  • 1984年(s59)4月3日
     現在の洲先駅~武庫川団地前駅が開通
  • 1986年(s61)9月29日
     赤胴車7890号が車体番号3904として再誕生
  • 2020年(r2)6月2日
     赤胴車の運転最終日(4編成8両が走っていた)
  • 2020年(r2)6月3日
     新デザインの4編成が運転開始
     タイガース号・甲子園号・TORACO号・トラッキー号
  • 2021年7月10日
     最後まで走っていた赤胴車のうちの1両が、武庫川団地でコミュニティの拠点として活用されることになった。