灘五郷の「西宮郷」にある、日本酒の酒造メーカー。
1862年(文久2年)に辰馬悦蔵が辰馬本家から分家して創業にした。
本家の『辰馬』に対して『北辰馬』ともいう。
創業以来ずっと、灘酒の伝統技法である「生酛造り(きもとづくり)」を継承し、100%自家醸造酒のブランドを守り続けている。
150年以上、初代辰馬悦蔵氏の信条である「超一流主義」を貫くことを使命としている。
伊勢神宮の御料酒に選ばれたのは1924年(大正13年)。
ちょうど、甲子園球場が出来た年。
御料酒とは、奉納酒(献上酒)とは違い伊勢神宮の神様が召し上がられるお酒のことを言う。
その大切なお役目を担う白鷹の工場には「御料酒庫」があり、毎年その年の分が大切に保管されている。
「生酛造り(きもとづくり)」とは、お酒の発酵の主役とも言える「酛(もと)=酒母(しゅぼ)」を作るために、自然界の微生物の働きを活かして手間暇かける。
現在主流となっていいる「酛造り(もとづくり)」は14日ほどで完成するが、「生酛(きもと)」はその2倍の28日を費やす。
しかし、こうしてできた生酛造り(きもとづくり)の酒母は強くたくましく、アルコール発酵を活発にしてくれる。これこそが白鷹の酒の特徴。
「宮水の郷」(特別純米酒)は、西宮限定販売のお酒。
「宮水」への特別な想いを込めて作られた濃醇で豊かな味を持ち、飲み飽きしない生粋の灘の生一本。
日本酒をテーマにした施設『白鷹禄水苑』や『白鷹集古館』>>の運営も行っている。