西宮市の主要産業である酒づくりは、灘五郷の一角を担う伝統産業。
江戸時代から、脈々と続き西宮の文化も支えてきた。
酒蔵のある風景は、阪神淡路大震災でほとんど消滅してしまったけれど、そんな昔の造り酒屋の伝統建築を残しているのが『白鷹禄水苑』。
市内にもいくつか資料館やアンテナショップもあるが、『白鷹禄水苑』の中にある「暮らしの展示室」は造り酒屋の伝統的商家建築が再現されていたり、生活用品が展示してあったりして大変興味深い。
白鷹禄水苑は、かつての造り酒屋の伝統的商家建築を、まさに戦前までにこの地にあった白鷹蔵元・北辰馬家の旧宅の資料をもとに再現をした建物です。内部は阪神間の商家建築に典型的な、天井の高い土間空間となっています。苑内にある「暮らしの展示室」は、北辰馬家に伝わる江戸の末から昭和初期にかけての生活用品の展示を通し、四季折々の行事や設えなど、戦前の造り酒屋の暮らしぶりを伝えます。
白鷹株式会社:暮らしの展示室より
唯一戦災を免れた北辰馬家の土蔵に残された、創業の江戸時代の末から昭和初期に至る4世代の生活の品々が展示される。
季節などによって展示が替わるが、この時期は立派なお雛様飾りを見ることができる。
展示されているのは三世代の雛人形飾り、特に昭和初期の『十五人揃い有職雛』は衣装や小物、付属品等まで特別あしらえで作られたもの。
お雛様の展示は、今年(2024年)は3月4日(月)まで。
ゆっくり見れるのも嬉しい。
見学は、11:00~18:30 無料
お買い物ついででもフラットお立ち寄り下さい。(第一・第三水曜日は定休日)