兵庫県で500年以上の歴史を有する廣田神社の御田植行事が、昭和36年を最後に途絶えていた。
平成元年に再開されたものの、平成7年の阪神淡路大震災により再び中止となった。
平成11年に地域住民と廣田神社氏子総代会が協力し、「めぐみ廣田の大田植え」として田植え行事が再復興された。
行事に参加する人達の呼び方は次の通り、
御饌田(田圃)の大田主である作丁長(サクテイチョウ)を始め、豊穣の使いである物忌童女(モノイミドウジョ)、田植えの責任者である田長(タオサ)、物忌童女の介添え役の立人(タチド)、早乙女たちと共に田植えをする田人(タビト)、そして早乙女(サオトメ)、田童(タワラベ)たちは揃って廣田神社での本殿祭(9時斎行)に参列し、田植えの無事と豊作を祈願します。御神前にお供えした新しい早苗と田圃を清める御神水を宮司より受け取り、太鼓の音と共に行列を組んでやってきます。
廣田神社 めぐみ廣田の大田植え
境内や参道は多くの人々で賑わい、出店も沢山でていてお祭り気分を盛り上げていた。
拝殿前の記念撮影も終わり、いよいよ御田植祭の会場に向けて行列が出発。
御饌田での田植祭の神事が始まり、神官の祝詞に続き宮司さんのお祓いが行われる。
いよいよ早乙女と田童が田人の介添えで田植えを始める。なれない泥田で足を取られておっかなびっくり。次第になれてくるが、その頃にはほぼ終了か? ご苦労様でした。
外では近隣の踊りの会による大社、安井地区につたわる踊りが奉納。
また景気づけにバンド演奏も花を添える。
汗ばむ太陽の下、長時間全員頑張って田植え終了。ほんとうにお疲れ様でした。
この行事は参加する子供たちを通じて、食べ物が太陽の光や水の流れによって育まれていることを知り、自然の恵みの有難さを感じると共に、食べ物に対する感謝の心を取り戻すきっかけとなることを願っている。
秋の収穫祭が楽しみだ。
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