コバノミツバツツジは関西を中心に分布し、特にアカマツの生える場所に多くみられるつつじです。
ちょうど桜の咲く時期に、あまり高くない山によく見られますが、廣田神社(広田山)のコバノミツバツツジの群落は昭和44年に兵庫県指定天然記念物となっています。
廣田神社のコバノミツバツツジは古く元禄年間に詠まれているようで、元禄・寶永・正徳の頃(1688〜1715)に既に栽培され「廣田山の躑躅(ツツジ)」として殊に有名であったと、廣田神社のWEBサイトに記されています。
戦前は廣田神社を中心に周辺で20万株あったと言われるコバノミツバツツジも、周辺の宅地開発や環境の変化で今では2万株。
近年はこのツツジを保全するために植物多様性を目指した保全活動が行われ、若い苗も植えられています。
西宮にはもう一箇所、コバノミツバツツジを楽しめる場所がありますが、山口町の金仙寺湖の横にある丸山(標高378m)です。
こちらも数年前から、地元の方々の手によって苗が植えられたり、苗に日当たりが良くなるようにと手入れされています。
丸山稲荷神社の奥の院があり、山口城址の碑が立つ丸山には3つの登山ルートがありますが、金仙寺湖の方から登るルートが一番緩やかです。
こちらのルートはコバノミツバツツジの間から金仙寺湖が見える気持ちのいい登山道です。
丸山のコバノミツバツツジについては、こちらのWEBサイトもご参考に➡︎
金仙寺湖や丸山へは、さくらやまなみバスが便利です➡︎