調査団 古文書班・120601・嘉永三年と六年

古文書班活動、前回紹介した年度違いの冊子について一例を紹介します。 
(文字を読み間違えていることがあるかも知れないことはご了承ください)


嘉永三年(1850)                   嘉永六年(1853)
   

一向宗鳴尾村乗誓寺旦那 
           医師太刀川 惟馨
           女房      たみ
           忰       致丸

基本的な内容はこの四行ですが、嘉永三年には惟馨69歳、たみ51歳、致丸14歳ですが
嘉永六年では惟馨72歳、たみ54歳、致丸17歳となります(当然ですが)。
このとき嘉永三年では惟馨の漢字はわりと崩れているのでなかなか読めないのですが、
嘉永六年では「馨」がかなり読めますよね。

また、三年では医師と書いてありますが六年では書いていないので、単に書き漏れかも
知れませんが医者をやめたのかもしれません。

それと、一行目の下の小さい文字には、三年には「当町三砂屋 源左衛門かし家」
六年には「当町八百屋 喜兵衛かし家」となっているので大家さんが変わったのか
もしかしたら引越ししているのかもしれません。

このように似た内容の冊子をやっている人と協力しながら、翻刻に取り組んでいます。

              -活動日2012.6.1.(金) 団員10名+学芸員1名 郷土資料館にて-

 

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