甲山の中腹にある神呪寺(かんのうじ)>>では、一年に一度5月18日に国指定重要文化財の秘仏「如意輪観音像」が公開される。
この『融通観音大祭』は、早朝から多くの参拝者の姿が続く。
平安時代初期に淳和天皇の妃の如意尼が弘法大師を招いて開創したと伝えられる神呪寺は、戦国時代には織田信長の焼き打ちにも遭っているが、「日本三大如意輪」ともいわれる秘仏は守られてきた。
別名『融通観音』とも言われるのは、無理難題でも融通していただけるから・・・とか。
本堂の中には如意輪観音像のほか、弘法大師像、不動明王像、聖観音立像など計4体の国指定重要文化財の仏像がある。