「拾われた男」聖地巡礼 兵庫県西宮市内のスポット

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拾われた男

2007年リリースの地域情報ウェブメディア、西宮流 (にしのみやスタイル) です。
私たちは、これまで西宮市内で撮影された映画などのロケのお手伝いなどの支援も行ってきました。

西宮南高校の卒業生で、一時期、武庫川団地にお住まいだった俳優の松尾諭さんの自伝風エッセー「拾われた男」>>は漫画にもなり、さらに2022年6月26日(日)よりディズニープラス「スター」で見放題独占配信、そしてNHK BSプレミアムで日曜夜10時から全10回の放送がされました。(その後、地上波でも放送されました。)

この記事では、西宮市内の『拾われた男』の聖地を、地元・西宮のウェブメディアがご紹介します。

『拾われた男』とは

松尾諭さんは、尼崎で育ち、中学時代に西宮へ転居され武庫川団とで暮らした。
関西学院大学総合政策部に入ったが、中退して役者の道に・・・。この作品は、その俳優への道の紆余曲折が描かれています。

【あらすじ】
高校で演劇を見た瞬間「俳優になりたい」と夢が芽生えた松戸諭(まつど・さとる)。
東京に行けば何か得るというノリ一つで、関西から幼馴染みが住む東京・表参道へ上京。

人生充実している幼馴染みを横目に、貧乏で俳優への道も全く掴めない彼は、ある日、持ち前の嗅覚で自動販売機の下に落ちていた航空券を拾う。
その持ち主は、なんと芸能事務所の社長だった!

まさかの“縁”に拾われた諭は、人気女優の運転手をしながら、夜はレンタルビデオショップのアルバイト。

それらの人生の出会いの数々が、やがてテレビや映画に“よく見る顔”の俳優・松戸諭を育てていく。
そして全米公開された映画出演がきっかけで、アメリカから突然の電話が。
ハリウッドのオファーかと思いきや、それは絶縁していた兄にまつわる知らせだった・・・。
【原作】
「拾われた男」松尾諭

【キャスト】
松戸諭 俳優仲野 太賀/松戸武志 俳優草彅 剛/比嘉結 俳優伊藤 沙莉/山村社長 俳優薬師丸 ひろ子/松戸平造 俳優風間 杜夫/松戸きく 俳優石野 真子/日立マネージャー 俳優鈴木 杏/塚本 俳優要 潤/杉田 俳優大東 駿介ほか

西宮流と『拾われた男』のかかわり

NHKの名刺を持った井上剛監督を始めとした数名が、ある日突然、ららぽーと甲子園の二階にある西宮市情報発信スペース/クリエートにしのみやに来られたのが始まりでした。
監督と一緒に来られた中に、松尾悟さんご本人がおられたことには驚きました。
(当時、西宮流は西宮市情報発信スペース/クリエートにしのみやの企画運営をしていました。)

「まだほとんど何もお話しできないのですが」と言いながら、ひょっとしたらディズニーが配信に加わる作品になるかもしれないが、ポシャるかもしれない、、、と言うお話しでした。

西宮が舞台となる作品なので、いろいろ情報協力してほしい!!と言うことで、そこから協力体制が始まりました。

『拾われた男』聖地巡礼スポット

松尾諭さんの自伝風のエッセーが原作ですので、松尾さんがお住まいだった武庫川団地や武庫川駅での撮影が多かったですが、西宮流のスタッフが実際に撮影現場に行ったのは、県立西宮南高校、高須中学校、新甲子園商店街の大力食堂の前、甲子園素盞嗚神社、ららぽーと甲子園G駐車場などでした。

この作品は、武庫川団地に住む家族のお話しですから、その家族が遊んだり通る武庫川の河川敷は、本来は川の右岸の西宮側であるはずなのですが、ドラマの中では尼崎側の河川敷が使われていました。(映画やドラマの撮影ではよくあることですが・・・笑)

阪神武庫川駅

阪神電車の武庫川駅は、武庫川の流れの上にホームがあります。
作品の中でも、伊藤沙莉さんが演じる松戸諭の彼女が初めてこの駅に降り立った時「え!?なに!?この駅!!!」と驚くシーンがありましたが、初めてこの駅に降り立つ人はきっと驚かれる風景だと思います。
大きな川の上が、全部駅のホームなんですから!

武庫川の東側は尼崎市、西側は西宮市となっていて、改札口はそれぞれ東西にあります。
また、このホームの南側には、東西の行き来ができるように細い歩行者専用の通路も作られており、自転車を押しながら通る人の姿も見られます。

川の上のあるホームからの景色

武庫川河川敷

実際にドラマで撮影されたのは武庫川の左岸の尼崎側でしたが、松尾諭さんが書かれた原作の扉絵(挿絵は全て松尾諭さん)には、武庫川駅から西宮側の右岸を眺めた絵が載っています。

武庫川
絵にある桜も実際にちゃんとあります

兵庫県立西宮南高校

松尾諭さんは、県立の西宮南高校のラグビー部でした。
もちろん、作品の中でもラグビーをする仲野太賀さんの姿がありますが、この役のために10キロ増量した!と、中野さんご自身が笑っておられました。

西宮南高校の部室前
県立西宮南高校の正門前での撮影

武庫川団地

原作者の松尾諭さんが住んでおられた武庫川団地は、1979年(昭和54年)から入居が始まった団地で、おおよそ5000世帯を超える家族が暮らす西日本最大の団地です。

保育所から小・中・高校まで揃い、公園やショッピングセンター、公共施設などもある大きな一つの街となっています。

壁の模様の色がエリアによって塗り分けられていて、その色から通称「レインボータウン」とも呼ばれています。

ドラマの冒頭は、この武庫川団地の空撮の絵から始まっていましたが、武庫川団地は大迫力でした。

武庫川団地
虹の橋から西側エリアをほぞむ
高層の建物が並ぶのは壮観です

ららぽーと甲子園のG駐車場

武庫川団地でタクシーの洗車シーンがありましたが、実際にタクシーに水をかけたり、ラグビーボールを蹴り上げたりするのは、武庫川団地の駐車場ではできないので、その部分はららぽーと甲子園のG駐車場で早朝に行われました。

キッザニアに来場される団体バスの入庫時間までに撤収しないといけないかったことから、早朝の撮影となりました。

キッザニアの大型観光バスが入ってくる時間までの早朝に撮影されました

新甲子園商店街

主人公の子どもの頃のプチ家出の時、街を彷徨うシーンが新甲子園商店街付近で撮影されました。
カツ丼で有名な大力食堂の前あたりが現場となりました。

素戔嗚神社

縦縞の帽子を被った主人公の子どもの頃のシーンが、父親役の風間杜夫さんも参加しての撮影がされました。
この神社は甲子園球場と隣接していますが、神社の横に球場が後からできました。
必勝祈願で訪れる人の多い神社ですが、野球のボール型やベース型のお守りも人気の的です。

星野仙一監督や岡田監督の揮毫のモニュメントもあります。

投稿日時 : 2024-11-21 13:03:00

更新日時 : 2024-12-21 13:05:40

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

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