「涼宮ハルヒの憂鬱」という名前と、セーラー服姿の元気な女の子のイラスト、目にしたことありませんか。
アニメや漫画には興味が無い、という方も多いと思いますが、知らないままでいるのはもったいない! ジャンルの垣根は取っ払って、食わず嫌いはやめにして、涼宮ハルヒのこと、ぜひ、知ってみてください。西宮市民ならなおさらですよ。
「涼宮ハルヒ」シリーズは、累計2,000万部超、世界15カ国で発売され、熱心な多くのファンを持つ角川スニーカー文庫の大人気作品です。TVアニメ化・劇場アニメ化をはじめとする数多くのメディアミックスを果たした本作は、2000年代を代表するライトノベル作品と言われています。
2006年に放送が始まったアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」は、そのクォリティの高さで大ヒット。アニメブームのきっかけとなり、海外でも放送され人気を博しています。
西宮出身の作者が描く北高生たちの学園生活
原作者である谷川流氏は西宮市出身(県立西宮北高校、関西学院大学)。作品には「西宮」とは書かれていませんが、街なみや自然などの描写で市民にはすぐにピンとくるはず。読んでいて「わかるーー」と思う箇所もいっぱい。
アニメを手がけたのは、京都アニメーション。風景がリアルに描かれ、その美しさが話題となりました。舞台となった場所に行きたい=聖地巡礼という楽しみ方が始まったのもこの作品がきっかけ。作品放送が終了してから10年以上経った今でも、多くのファンが西宮を訪れています。
市民の皆さんにはぜひアニメを見ていただきたい!!普段アニメを見ないという年代の方にもぜひ!知っている風景がそのまま描かれているので、背景だけに注目して鑑賞しても楽しめますよ(もちろんストーリーも素敵です)。
ライトノベルって、若い子向けのライト(軽い)イメージを持っていませんか?こと「涼宮ハルヒ」シリーズに関しては、そんな偏見は通じません。
原作シリーズはSFとして文学的評価も高く、2019年には角川文庫からも刊行されています。ライトノベルの可愛いイラストが気恥ずかしいという大人の方は、ぜひ、落ち着いた写真表紙の角川文庫がおすすめです。
BOOK☆WALKERの角川文庫・ラノベ読み放題(月額760円・税抜き)ならバックナンバーが全巻読み放題(12月31日まで)
詳しくは、こちら→
9年半ぶりの新刊「涼宮ハルヒの直観」
多くのファンが待ちわびていた新作が、11月25日、スニーカー文庫から発売されました。
秋葉原や所沢クールジャパンの拠点、所沢では発売を記念したイベントや装飾などで盛り上がっているようですが、聖地、西宮でも、発売当日、ジュンク堂書店西宮店に開店前の列ができたり、喫茶ドリームが混み合っていたりと、ちょっとしたワクワク感はありました。
著者の谷川流さんはミステリーにも造詣が深い方。豊富な知識と読書愛があふれた新作「鶴屋さんの挑戦」は250ページ余りの書き下ろしで、読み応え十分。ミステリー好きな方にもおすすめです!!
涼宮ハルヒシリーズの魅力について語り出すと止まらないのが西宮流。ららぽーと甲子園2階の「クリエートにしのみや」には、シリーズ全巻や公式ガイドブックなど、関連資料がいろいろ(貸出し不可)。
これから読んでみようかな、見てみようかな、と気になった方は、どうぞお気軽にお声がけくださいね。
涼宮ハルヒ 小説シリーズ一覧
【補足】
このタイミングで面白い記事が公開されました。涼宮ハルヒを介してラノベと一般文芸のこの20年の動きがわかりやすく紹介されています。
現代ビジネス「涼宮ハルヒとは一体何だったのか 17年の歴史を振り返る」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77511