西宮は多くの作家や芸術家を輩出しています。
文学や芸術の分野で、西宮は多くの才能を生み出してきました。西宮出身やゆかりのある作家は実にたくさん。その作品を掘り下げる講座は毎回人気で、市民の関心の高さがうかがえます。
西宮ゆかりの作家や作品を紹介した「西宮文学回廊」は、こちら >>
文壇に名を馳せた作家たちによる純文学や美術館に収蔵される絵画、彫刻などに対して、娯楽性を加味したポップカルチャーや独自の趣味、こだわりがあるサブカルチャーがありますが、この分野でも西宮は抜きんでているのをご存知ですか。
SFやファンタジーなどを含めた小説のジャンルの一つ、ライトノベル(ラノベと略されることも)。中高生を中心に大きな市場を作り出しているライトノベルの中で最も成功した作品の一つと言われ、世界15か国で発売されている「涼宮ハルヒの憂鬱」の作者、谷川流さんは西宮出身。2006年にアニメ化されるとその舞台を訪ねてファンが西宮に訪れ、聖地巡礼ブームの火付け役ともなりました。
また、「小説家」ではなく「大説家」と名乗る推理作家の清涼院流水さんも西宮出身です。
ポップカルチャーの大きな担い手である漫画家にも西宮出身の人がたくさんおられます。水木しげるさんが今津に住んでいて、そこで鬼太郎の想を得たというのは有名ですね。
作品の中にちらっとでも西宮の地名や風景がでてくるのは佐野菜見さんの「坂本ですが?」、磯見仁月さんの「ナックルダウン」、ぷよさんの「長門有希ちゃんの消失」、最近の話題では、NHKでもドラマ放送されている海野つなみさんの「デイジーラック」や大川ぶくぶさんの「ポプテピピック」など。
西宮愛が感じられるこれらの作品は「西宮流まちライブラリー」の本棚に置いてあります。
野間宏や井上靖、山崎豊子などの作家と並んでコミックやアニメのDVDボックスが置かれているので怪訝な顔をされることもありますが、西宮流はポップカルチャーもサブカルチャーも大好き!西宮の緑と水と風が生み出した豊かな作品であることに変わりはないのですから。
「西宮流まちライブラリー」は、ららぽーと甲子園2階「クリエートにしのみや」にあります。貸し出しはできませんが、本を手にとってご覧いただけます。お気に召したら、どうぞご近所の本屋さんでお買い求めくださいね。(一部市販されていない本もあります)