6月といえば、何を思い浮かべますか? じめじめした梅雨、色とりどりのあじさい、水田、など、それぞれ思い浮かぶものがあると思います。 この記事では、6月に世界中で掲げられる「虹色の旗(レインボーフラッグ)」についてご紹介します。
虹色の旗に込められた意味

この虹色の旗(レインボーフラッグ)は、いろいろな性のあり方を持つ人々が「自分らしく生きることを誇りに思い、違いを認め合おう」というメッセージを込めて掲げるものです。
それぞれの色には、赤(生命)、オレンジ(癒し)、黄(太陽)、緑(自然)、青(調和)、紫(精神)の意味があります。
そして6月は、「プライド月間」と呼ばれ、世界中で「自分らしく生きられる社会を目指す」様々なイベントや啓発活動が行われています。
本日、6月28日は「虹色の旗」が世界に広がるきっかけになった日です。
今から50年以上前、アメリカで“自分らしく生きたい”と声をあげた人たちがいて、その思いが今のプライド月間につながっています。
いろいろな性のあり方を持つ若者たち

約10人に1人が、いろいろな性のあり方を持つそうです。(参考:電通グループ大規模調査(2023)) これは、左利きの人と同じくらいの割合とも言われています。
左利きの人が、身近にいる方はたくさんいるのではないでしょうか。 クラス、職場、家族、友人、友人の友人…。
思い返してみると、筆者もこれまでにたくさんの左利きの方に出会ってきたことがわかります。同じくらいいろいろな性のあり方を持つ人にも出会ってきたはずです。
この取材を通じて、家族や友だちにも相談できず、一人で悩んでいる人が、すぐそばにもきっといることを、今回あらためて知りました。特に若い世代は、学校や家庭で自分の気持ちを打ち明けにくかったり、まわりに同じ悩みを持つ人がいないと感じてしまうことも多いだろうと想像すると、胸が苦しくなります。
西宮にあるいろいろな性のあり方を持つ若者たちの居場所

西宮には、いろいろな性のあり方を持つ若者たちが安心して過ごせる「みやっこレインボーカフェ」という居場所があります。
阪急西宮北口駅すぐの「男女共同参画センター ウェーブ」で、毎月1回、23歳までの若者向けに開かれています。
ここは、10代後半から20代の運営スタッフと、ボードゲームや読書、映画など、好きなことをしながらゆったり過ごせる空間です。おしゃべりしたい人も静かに過ごしたい人も、途中参加・途中退出も大歓迎です。
次回の開催情報
- 会場: 男女共同参画センター ウェーブ(西宮市高松町4-8 プレラにしのみや4階)
- 対象: 23歳までのLGBTQの方、そうかもしれない方
- 開催日: 7月19日(土)15:00~20:00
- 参加費: 無料
- 予約: 不要
自分らしく生きられる社会に向けて

この記事では、虹色の旗(レインボーフラッグ)と、いろいろな性のあり方を持つ若者たちの居場所についてお伝えしてきました。これからも、誰もが自分らしく生きられる街づくりについて、皆さんと一緒に考えていけたら嬉しいです。
最後に、「西宮のいろいろな性のあり方を持つ若者たちの居場所」みやっこレインボーカフェを運営する プライドプロジェクト からのお知らせを3つご紹介します。
「自分らしく生きられる社会を目指す」活動に、参加したい方、応援したい方は、ぜひご覧ください。
1. クラウドファンディング:実施中(〜7月6日)
プライドプロジェクトは、5周年記念クラウドファンディングを実施中です。居場所の運営や、スタッフ研修などを寄付して活動を応援することができます。
2. 無料講師派遣プログラム:申込受付中
性の多様性をテーマにした出張授業・研修を無償でご利用いただける制度です。
- 対象:兵庫県・大阪府内の小・中・高校/こども支援施設/その他教育機関など
- 主な内容:性の多様性と人間関係・多様な家族の形・ロールモデル/「違い」を認めるなど
3. 勉強会「性の多様性を包括した子どもの居場所づくり」
子ども・若者とかかわる大人の為の学びと交流の場です。西宮市・西宮市教育委員会後援。
- 日時: 7月27日(日)13:00〜15:50
- 場所: 西宮市大学交流センター(アクタ西宮東館6階)
- 対象: 教職員/こども施設の方/行政職員の方/その他こども・若者とかかわる仕事に従事する大人ほか
- 定員: 40名(先着順)
- 申込締切: 7月20日(日)12:00
執筆:かわべ