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かんべむさし氏による『小松左京の西宮マップ』

かんべむさし

今年も文化振興財団の主催する「西宮文学案内」の春期講座が始まった。
古くから文学作品に登場することの多かった西宮。(西宮文学回廊のサイトにも掲載されている)

 その西宮と関わりのある作家・作品を取り上げていくと言うことで、5月5日の第一回目は『かんべむさし氏が語る小松左京の西宮マップ』

かんべむさし
1970年中頃、SF雑誌のコンテストに応募したかんべむさしさんの作品に「欠点は多いが、この人はまだ書けそうだ」という言葉を小松左京さんから頂いたことがきっかけで親交が始まったという。
小松左京さんから実際に聞いたお話を交えながら、神戸一中時代「ウカレ」というあだ名のあった、イチビリの小松左京さんの一面や小松実少年が小松左京になった土壌や環境をとてもリアルにお話しいただき、高倍率の中抽選に当たった参加者の笑いも誘っていた。

2011年7月26日に80歳で箕面で亡くなられた小松左京さんは、引っ越し魔であったらしいが、西宮市内だけでも若松町、今津宝津町、上大市(甲東園)などに住んだという。
なかでも、上大市の六畳一間のアパートでの新婚生活だった 時、奥様を喜ばせようと毎日書きはじめた連続小説が、その後の「日本アパッチ族」の原型だったようだ。なぜ奥様のために毎日連続小説を書いたのかという理由が面白い。
お父様の工場を引き継ぎ、貧困生活であった新婚時代の奥様の唯一の楽しみがラジオだった。が、ある日そのラジオが家から消えた!!「とうとう、ラジオも質屋に行ったか・・・」と早とちりした小松左京さんが愛する奥様を喜ばせるためにと、ラジオドラマの代わりに、連載小説を書いたのが「鉄を食べる 人種」の出てくるあの作品だったという。

かんべむさし

現在、小松左京事務所では残されていた膨大な資料の整理中だという。お母様から奥さんへと引き継がれた資料の保管は、メモも含めて膨大で「もし、今、小松左京さんが生きておられてこの様子を見たら、なんでこんなメモが残っているんだ??」とびっくりするのではないかとかんべむさしさんが笑う。
アパッチ族の執筆のために、人間がどうして鉄を食べられるようになるかを化学式を交えて書かれたメモもあったという。
作品を書くためには、徹底的に調べたという小松左京さんの姿勢だったという。

「天才だったと思います。」そして「ヒューマニストでありロマンチストであった小松左京さんは美しいもの、素晴らしいものを最後まで信じた人でした。」 とかんべむさしさん。
小松左京さんのエッセイで「幼いなりの感動と記憶が自分を支え続けてくれたと思う。」 という文章があり、それは阪神間/西宮での影響が大きかったと思うと、かんべむさしさんはこの日の講演を締めくくられた。

<今後の予定>
6月12日 夙川オアシスロード〜作家が愛した文学の道〜 講師:土居豊氏
7月29日 朗読で聴く西宮〜西宮を行き交う人々〜    講師:河内厚郎氏  朗読:定藤博子さん
(今回の春期講座のシリーズはすべて募集が終っています。)

 

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