御影石(みかげいし)とは日本の墓石の代表的な石。
兵庫県の産地名「御影」に由来した名前がついている花崗岩。
大正時代から昭和にかけて、この辺りで採掘された本御影石が、花崗岩の代表的な銘柄として全国的になり、花崗岩を「御影石」と呼ぶようになった。
六甲山の近くに位置する西宮も、街を歩くと御影石の石垣によく出合う。
古い住宅街には多い景色だが、甲東園の駅の東側の一角をご紹介。
写真2の石垣がなくなった。 ほんの僅か、痕跡を残してくれている(^_-)-☆
工学博士の三宅正弘氏>>(武庫川女子大)は、「阪神間石垣バンク事務局」という活動をされていたことがあったが、その頃このようなお話をお聞きした。
「阪神間の山手には、六甲山のピンク色の石(御影石)がたくさん埋まっています。昔、住宅地を造成するときには、工事現場から出た石を使って石垣が組まれていました。
そうやって造られた住宅地では、同じピンク色の石垣が続いています。でも、いまは道路工事で石が出てきても、小割りにして捨てられてるんです。引き取り業者がなくて。六甲山のピンクの御影石。これもやっぱり、阪神間の人達が共有できる宝物なんですね。」
三宅先生は、この辺りのピンクの御影石を「桜が埋まった石」という表現をされる。
桜のまちの西宮でも、ピンクの御影石の石垣の景色もだんだん少なくなってきている。
この辺りの石垣の圧巻は仁川学院の敷地の石垣。
その広い敷地をぐるりと取り囲んでいるのが御影石。
南北に高低差があるので石垣の高さは様々だが、なくなって欲しくない景色の一つ。