西宮市内の三線(阪急・JR・阪神)の駅数を数えたら22駅ある。
今回は、そのうちの一つの『鳴尾・武庫川女子大前駅』について少しまとめてみた。
長い名前になったね!『鳴尾・武庫川女子大前駅』
阪神電車の開通雨とともに開業していた『鳴尾駅』は、武庫川女子大学と包括連携協定を締結したことで、 2019年10月1日 に 駅名が「鳴尾・武庫川女子大前」に変更された。
阪神電車の駅名の中では『尼崎センタープール前』駅と表記では10文字と並んだが、ふりがなで数えると『なるお・むこがわじょしだいまえ』が一番長いという。
阪神電車での1番長い駅名となったが、兵庫県に範囲を広げても一番長い。
ちなみに、日本で一番長い名前は「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」だそうだ。表記は25字で、読みは「とよたもびりてぃとやまじーすくえあごふくまえごふくすえひろちょう」で32字だというが、()内まで数えるのかどうかはいろいろ意見もあるようだ。
武庫川女子大と共にある駅
武庫川女子大の名前がついたように、この駅はこの大学と共にある。
かつて武庫女の学生専用の改札口もあった駅の南側は、新しい駅でも学生の姿と共にある。
阪神電車高架化に伴って、2015年〜2017年にかけて駅やその周辺も一変した。
現在の高架駅の設計は「武庫川女子大学建築・都市デザインスタジオ」で、同大学の建築学専攻の大学院生達が設計プロジェクトに参画し、様々なところに鳴尾の歴史を表しているデザインになっている。
また、線路がカーブしているところに駅があるので、ホームと電車の間に隙間ができる、
それに加えて、特急や急行などの通過電車がなるべく減速せずに走れるようにと、線路に傾斜がつけられているので、乗降時には注意しよう!
写真と共に鳴尾・武庫川女子大前駅の特徴を見ていこう!


武庫川女子大の図書館所蔵の『摂津名所図会』から鳴尾の歴史が描かれた



駅の南側には駅前広場が見える




武庫川女子大が管理して定期的に展示物が変わる

変電所の後はスーパーとなり・・・

鳴尾駅の歴史
「鳴尾駅」が開業したのは、1905年(明治38年)。
阪神本線開通と同時に開業 した歴史ある駅。「鳴尾」は「ナルオ」と読む。
阪神電車は非常に駅が多いのが特徴になっているが、元々、阪神電車はそこにあった町々を繋いで線路が轢かれたことから、駅が多くなったようだ。
資金が少なくなっていた時、辰馬半右衛門氏(鳴尾の辰馬家)など鳴尾村の有力者が土地を提供し鳴尾駅ができたことで、線路が大きく南にカーブしたとも言われているが、武庫川駅と甲子園駅をまっすぐ繋ぐと線路が鳴尾八幡神社を通ることになるので、それを避けたので南にカーブしたとも言われている。
長く地上駅だったが、改札口が地下にあったこともあった。
また鳴尾駅は、1943年に閉鎖するまでは鳴尾競馬場への最寄り駅でもあった。
現在の「本郷学文筋」は、競馬場があった当時は「オケラ街道」とか「競馬道」と呼ばれていたこともあったようだ。

鳴尾駅と競馬場の位置関係がわかる



こんなイベントもあったね!『坂本ですが?』
実は、2016年のアニメ『坂本ですが?』のスタンプラリーのイベント時に、鳴尾駅が坂本君にジャックされたことがあった。
西宮市出身の作者・佐野菜見さんは学文中・鳴尾高校の卒業生で、『坂本ですが?』のコミックの中には学校はもちろん、学校周辺の鳴尾の風景がそのまま出てくる作品だ。
そのコミックがアニメ化されたのを記念してスタンプラリーが開催されたが、鳴尾駅には等身大の坂本君や作品の一シーンが出現し、多くのファンが鳴尾駅を訪れた。

