烏丸紫明さんのライトノベル、ニシキタシリーズの3作目が7月22日にマイナビ出版ファン文庫より発売される。
ちょうど一年前に出版された前作「ニシキタ幸福堂 なりゆき夫婦のときめきサンドウィッチ」と地続きの作品だという。
ますます内容が気になる。
前作のサンドウィッチ店の作品では、市内の実在のお店やそのお店のサンドウィッチが実に鮮やかに描写されていて「食べに行きたい!!」と思わされた。
とにかくお店やサンドイッチのラインナップが興味深い。
今回は「おむすび」がテーマ。
きっと食通であろう烏丸紫明さんが、西宮北口でどんなおむすび屋を作り上げられるのか、7月22日に発売が待ち通しい。
今回の発売に先駆けて烏丸紫明さんにお話を伺った。
西宮への愛が伝わってくるようなとても丁寧なお返事に、ますます今後も烏丸紫明さんから目が離せないと思った。
西宮に住むことを決意された決め手は??
一番は、やはり環境の良さです。
都会的で、おしゃれで、交通の便が良くて、生活圏内になんでもあって、だけど文教地区なので歓楽的施設はほとんどなく、自然豊か。
あとは、人が素敵! 車で横断者待ちをすると、ほとんどの人が軽く頭を下げながら小走りで道を渡るんです。小さいお子様連れや、妊婦さんまで。「あぁ~! いいのに! いくらでも待つのに! 危ないから走らないで!」と思いつつ、そういう気遣いをみなさんが自然にされている――。移り住んできたばかりのころは、それがとにかく新鮮で、いい街にきたなぁと思いました。
住んでみて一番好きな場所は??
鳴尾浜と鳴尾浜から芦屋までの県道573号芦屋鳴尾浜線です。
日常的に使う道路なんですが、海越しに西宮や甲子園の景色を見るのが好きです。夜の夜景もいいですね。
車を止めることができないので一瞬で通り過ぎてしまうんですが。あの瞬間がとても好きです。
行き詰った時などは、どんなことで気分転換??
ドライブが多いです。
あとは、美味しいものを食べに行く。
著作を読んでいただければわかるとおり、烏丸はわりと食道楽なんで。気分を上げるために、あの店のこれを食べに行こう! なんてことはとても多いです。
今回の『ニシキタ満福亭 かりそめ夫婦のごちそうおむすび』にもお気に入りのお店が登場します。
今回もおむすびを食べ歩かれたのでしょうか??
めちゃくちゃ行きました!
西宮界隈のお店にも行きましたし、東京の毎日大行列ができている人気店や、『幸せ!ボンビーガール』にも出演されたことがある若い女の子コンビがやっているお店。
北新地にある元WBO世界ミニマム級チャンピオンが営む店など、とにかくいろいろ行きました。
今回は、前作の『ニシキタ幸福堂 なりゆき夫婦のときめきサンドウィッチ』のときのようにお店そのものを描くためではなく、作中の『満福亭』のおむすびをどんなものにするか。
どのように描写するか。そのイメージを固めるためだったので、場所関係なく本当にあちこち行きました。
実際に足を運んで、調理の様子をじっくり見せていただき、お店の雰囲気を感じて、おむすびを味わって――自分の理想のおむすび屋さんのイメージを構築してゆきました。 前作と同じように、読んだあと「おむすびが食べたい!」と思っていただけたら嬉しいです。
映画化するとしたら、烏丸さんが考えるキャスティングは??
映像化は考えたことなかったです。
烏丸の作品でこんなものすごい豪華キャストが集結するなどありえない話ですが、諏訪が成田凌さん、将臣が高杉真宙さん、晶が川口春奈さん、美優が上白石萌音さんだったりしたら、全烏丸が尊死します(笑)
京都の地名がペンネームですが 西宮は本当にたくさんの地名がある街です。気になる西宮の地名は??
実は、『烏丸紫明』と『鳴尾御影』で迷って、音の響きで『烏丸紫明』に決めたという経緯があったりします(笑)
西宮には字面がかっこよく、響きが綺麗な地名が多いですよね。
ほかにも、『名次』『石刎』『高座』『神祇官』とか好きです。
おむすびの画像は、烏丸紫明さまよりご提供いただきました。
ニシキタ満福亭 かりそめ夫婦のごちそうおむすび
(マイナビ出版ファン文庫)
烏丸紫明 (著), ななミツ (イラスト)
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地元の書店で購入するのもいいですね。