ほおばる幸せ。「ふわふわ」から「サクサク」まで、西宮のシュークリームを食べ比べてみた。

みなさん、シュークリームはお好きですか? ある調査によると洋菓子の中で一番人気が高いのはシュークリームだそうです。3時のおやつに、訪問時のお土産に、頑張っている自分へのちょっとしたご褒美にと、気軽に買いやすいみんなが大好きなシュークリーム!

実は西宮は知る人ぞ知る洋菓子激戦区なんです! レベルの高い洋菓子店が街中あちらこちらに点在しています。パティシエが材料を厳選し、丹精込めて作るフレッシュな商品を手軽に購入できるとっても恵まれた環境に暮らしている私たち。

今回市内8店舗のシュークリームを購入し、品評会のようにひとつひとつ食べ比べる会を行いましたので詳しくご紹介していきます!

西宮のシュークリーム8つを図解しました!

今回の企画では、ただ食べるだけでなく、各店舗のシュークリームを自分たちなりに評価してみることにしました。色々な評価基準を用いて食べ比べを行った結果、以下の2点の評価基準を図解にすることにしました。

  1. シュー生地の食感
  2. クリームの甘さ

ちなみに、コンビニシューを最も標準的なものとして比較しています。

シュークリーム食べ比べ図の説明

図解:シュークリームの食べ比べの独自の評価結果

食べ比べの結果をまとめた図がこちらです。縦軸と横軸で、シュー生地の食感とクリームの甘さを表現しています。

  • 縦軸:シュー生地の食感
  • 横軸:クリームの甘さ

この図を見ると、お好みのシュークリームを選ぶのに役立つはずです。
例えば、
クリームが甘いものがお好きな方は、タケアート
甘さ控えめがお好みなら、ボルドー
このように、クリームの甘さやシュー生地の食感がわかりやすい図になっています。
皆さんのお好みのシュークリーム選びの参考にしていただけたら嬉しいです。

ちなみに筆者は、シュー生地がややパリパリで、程よい甘さのクリームのダヴィンチのシュークリームがお気に入りです。

この図は、シュークリームの特徴を食感と甘さだけでシンプルに表現しているので、これだけではシュークリームの魅力を十分に伝えきれません。そこで、ここからは、図では伝えきれないシュークリームの魅力を一つずつ詳しくお伝えしていきます。

パティシエ エイジニッタ:クリームの味が個性的な記憶に残るシュークリーム

商品名:シュー・ア・ラ・クレーム  税込み230円

西宮北口駅から北に徒歩3分のところに一軒家のおしゃれな店舗があります。

シュー・ア・ラ・クレームは、食べ比べをした中でも特にみんなの記憶に残りました。
一口ほおばるとクリームの甘さのなかに独特の味と香りがありました。
「この香りは何だろう?」「何かスパイスが入っているのか?」
「他の商品と比べても独特だ」
「なんでこれを入れようと思ったのか?」

みんなの口から次々と意見や疑問が湧いてきます。

推測ですが、カレーによく使われているスパイス、カルダモンではないだろうかと。スパイスの女王とも言われるカルダモンはスッキリ爽やかで、柑橘系の甘い香りが交じり合ったような独特の香りがします。

真相はぜひお店に足を運んで頂き、店長さんに確かめて頂けたらと思います。他にはないクリームの味なので是非一度食べてほしい一品です。

洋菓子工房 clover:注文時にクリームを入れてくれるから皮はパリパリ

商品名:シュークリーム  税込み170円

鳴尾・武庫川女子大前駅から徒歩7分のところにある町のケーキ屋さんclover。

シュークリームを注文すると、なんと! その場でクリームを詰めてくれます。
これはアットホームな町のケーキ屋さんならではのサービスで、お客さんに自慢の味をなるべく出来立てに近い形で味わってほしいという店主の想いからでしょうか。

だから皮はパリパリ。焼き色からもわかるくらい香ばしくて美味しいシュー皮に、残らない甘さのクリームはバニラビーンズのいい香りがします。これはリピートしたくなること間違いなしです。しかも税込み170円というお手頃な価格は嬉しいですね。

筆者ならコンビニシューではなく洋菓子工房cloverにわざわざ足を運びたくなります。
それくらいコスパの良い、美味しい一品だと言えます。近所に店舗がある方、あなたはとてもラッキーです。

菓子工房 ダヴィンチ:皮はザクザク食感! ミルク感のあるクリームが絶妙にマッチ

商品名:シュークリーム  税込み190円

西宮北口駅東口から東へ10分程歩いた住宅街の中にダヴィンチはあります。
ダヴィンチのシュークリームは、生地の上にアーモンドをトッピングして焼いてあるので、口にするとまずガリガリとした食感があります。
次に、シュー生地のサクサクした食感を感じます。それと同時にミルク感を楽しめる濃厚なクリームが口の中で合わさり何とも言えない幸せな気分になります。筆者は繊細な味に接し「なんて美味しいんだ」と思わずつぶやいてしまいました。

素材の選定はじめ皮の香り具合、食べた時の食感、甘さの加減、クリームの風味まで菓子職人さんはいろいろな研究をされているのだろうと思われます。ダヴィンチは昨年創業30周年を迎えられました。

パティスリー タケアート:夙川のキャベツ! 美味しいパイ生地のシュークリーム

商品名:夙川のキャベツ  税込み450円

夙川駅から高架沿いを東へ約400メートルほど進んだところにあるパティスリータケアート。

夙川のキャベツは西宮銘菓に登録されている商品です。
西宮観光協会発行「にしのみやげに」によると「シュー生地をパイ生地で包み、1時間かけて焼き上げたざっくりとしたシューに、生クリーム&濃厚カスタードクリームが詰まった名物シュークリームです。」と紹介してあります。

食べ比べ会では最も多くの感想が出ました。まずどうしてキャベツなのか?「シュー」はフランス語で「キャベツ」を意味するそうで、夙川のキャベツの由来になっています。実際に包丁で切り分けたとき、ザクッという音がしました。
パイ生地がしっかり焼いてあるので最後までパリパリしています。2層のクリームがたっぷり詰めてあるのでとても食べ応えがあり、深煎りの珈琲に合いそうです。見た目からパワフルで、シュークリームの大谷翔平のようだなど規格外の逸品に対する驚きの声もありました。

ケーキハウス ツマガリ:上質を感じられる美味しいシュークリーム

商品名シュー・ア・ラ・クレーム 税込み270円

甲陽園駅から徒歩2分のところにある有名なケーキハウス ツマガリ。
百貨店にも店舗展開されているツマガリは名実ともに阪神間の洋菓子店のリーダー的存在と言えるでしょう。

シュー・ア・ラ・クレームを注文すると店員さんがその場でクリームを詰めてくれます。お客さんが絶え間なく訪れる店なのに嬉しいサービスですね。
皮が香ばしくサックリしていて、バターの香りに高級感が漂います。クリームは濃厚なのに甘すぎず「たまご味を感じる」という感想もありました。

シュー・ア・ラ・クレームは人からもらっても自分で買っても笑顔になる上質の一品で、リピートしたくなる美味しさです。参加者の一人は、小麦粉、たまご、バターなど良質の材料を取り寄せて使っていること、製法にもかなりのこだわりがあることを教えてくれました。

ベルサ 洋菓子工房:子供の頃に食べた懐かしい甘さ強めのクリーム

商品名:シュークリーム  税込み220円

阪神バス高座橋(たかくらばし)停留所から徒歩1分のところにある地域に親しまれている老舗洋菓子店ベルサ。西宮市中央運動公園の近くです。

フランス菓子のお店ということから「ベルサイユ宮殿」にちなんでベルサという店名になったそう。今も昔も変わらない美味しさに定評があり、親子代々に渡って熱心にベルサに通う人が多い名店のひとつ。1969年創業なのでなんと55年!の歴史を持つ菓子工房です。

参加者のひとりは「子供の頃からベルサのシュークリームを食べているが、今回いろいろ食べ比べてこんなに甘かったんだ!」と話されていました。
シュークリームは昔ながらの懐かしい味で、年配の方から子供まで安心して食べられるよう材料にこだわりがあるそう。ふんわりとした皮の香りが独特で、たっぷり入ったクリームは甘く満足度が高い一品です。

パティスリー ベルン 甲子園本店:サクサク生地の中にあるやさしい味のクリーム

商品名:プレミアシュークリーム  税込み210円

鳴尾・武庫川女子大前駅北口から徒歩6分のところにベルン甲子園本店は位置しています。
3階建ての店舗は、1階がお店、2階がカフェ、3階が工房になっています。ベルンは西宮に複数の店舗を展開し営業されている地域密着型の歴史ある洋菓子店です。
甲子園球場にほど近いため、甲子園にちなんだ焼き菓子も有名です。

さて、ここからはプレミア シュークリームの特徴を紹介します。シュー生地は小麦感があり、クッキーのようなサクサク生地に粉糖が多くかかっています。クリームについてはやさしい感じでソフトクリームを食べているようなソフトな感覚です。
シュークリーム全体の印象としてオーソドックスで正統派、昔ながらの味を守っている感じがしました。スタンダードで誰でもおいしく食べられるおすすめの一品です。

西宮の洋菓子店 ボルドー:ふっくらやわらかいシュー皮に甘さ控えめのクリーム

商品名:どっしりシュークリーム 税込み130円

JR西宮駅から南へ徒歩3分、国道二号線沿いの好立地にボルドーはあります。
長年地域の人たちに愛されるボルドーの人気No.1商品がどっしりシュークリーム(130円)。おおきい、おいしい、安い! 3拍子そろっているどっしりシュークリームはお昼過ぎには売り切れてしまうこともある人気商品だそうです。

物価高のこのご時世にコンビニシューよりも値段が安く、利益はあるのだろうか?!と心配になってしまいます。
そんなコスパ抜群のシュークリームに寄せられた感想を紹介します。シュー生地は薄めでやわらかく、香りはザ・シュークリーム。クリームは甘さに頼らずあっさりしていて、しつこさがない。子供の頃に食べた懐かしいシュークリームの味です。

まとめ:コンビニスイーツもいいけど、もっと西宮の洋菓子店に行こう!

最後までシュークリームの世界にお付き合い頂きありがとうございました。食べ比べレポートはいかがだったでしょうか。
各店舗のシュークリームにはそれぞれ予想を超えた個性があることに驚きました。そして、各々の商品には店主の熱い想いが込められているようにも感じました。

西宮にはもっとたくさんの洋菓子店があり、今回はたまたまこの8店の商品を買ってきました。できれば第2弾、第3弾もして食べ尽くしたいです。

スーパーやコンビニのシュークリームは工場で大量生産されていて何かのついでに買いやすいのですが、たまには(いや何度でも)普段頑張っている自分へのご褒美として、町のケーキ屋さんの手作りシュークリームはいかがでしょうか。

今回の企画は、西宮の洋菓子店の魅力を改めて感じる機会になりました。
この記事が、あなたがシュークリームを選ぶときの参考になれば嬉しいです。

執筆:ちぃかぁ

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