「赤胴」という愛称で阪神電車の顔でもあった車両が2020年6月2日に引退し、最後まで活躍していた車両の中から一車両だけが武庫川団地の中で地域の交流スペースとして活用されることが決まっていたが、2021年7月10日お披露目の式典が行われた。
この日は午前中に式典が行われ、午後は地域の方々へのお披露目となった。
今後は、自治会や近隣の大学などとの連携の催しや会合での活用を想定しているという。
今回設置された7890形は、元々の3904形の改造車。
先頭車両として活躍してきたレアな車両だそうだが、内装はつり革や座席などほぼそのままで、幅約2.8m/長さ約18mの広さの中に、丸テーブルを置いてコミュニティースペースとして使えるようにしてあるほか、床の一部は下が見えるような工夫もされている。
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今回のこの取り組みはURと阪神電車と武庫川女子大の包括協定の最初の活動だそうだが、来賓として挨拶にこられていた石井市長が「ぜひ、西宮市も仲間に入れていただきたい。」と発言される一コマもあった。
この日は、高須中学の吹奏楽部の演奏が式典を盛り上げ、特製ヘッドマークを取り付けたあとテープカットが行われた。
赤胴車>>の周りは、プラットホームをイメージしたデッキが作られ、未来へ羽ばたく羽をイメージしたテント屋根が設置され、夜間には季節に合わせて照明の色が変えられるようにも工夫されているという。
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平成22年に里山を作りたいということで始まったこの広場は、今は段々畑をイメージした芝生の広場になっているが、今後は武庫川女子大との連携で学生のアイディアも募りながら活用していくという。
この赤胴車がきたことで、武庫川団地からの発信が増えていくかもしれない。
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赤胴車の横には、紙おむつも買える珍しい自動販売機もある。
もちろん自動販売機のラッピングは、赤胴車。ここで買うと阪神電車の車内放送が流れてくる仕掛け(^_−)−☆
飲み物だけのラッピング自販機は、阪神武庫川線の武庫川団地前駅の駅前にも設置されている。
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