西宮神社>>の社務所内にある『えびす信仰資料展示室』に、2020年6月に新しく『境内ジオラマ』が加わった。
この『江戸時代の西宮神社の境内ジオラマ』は、江戸時代後期の西宮の絵師である勝部松貫の版画「摂津国武庫郡 西宮御社略図」がもとになっている。
(勝部家は画家の一族。勝部如春斎は摂津を代表する絵師だった。)
西宮神社の境内を描いた絵図は、「摂津国武庫郡 西宮御社略図」の他に数点あるが、現在廣田神社にある「広西両宮絵図」もその一つ。
ジオラマづくりに参考にした「摂津国武庫郡 西宮御社略図」の特徴は、境内に阿弥陀堂うあ不動尊堂など仏堂社が描かれていることや、現在鐘だけ置かれている銅鐘堂もあり、江戸時代までの神仏習合だったことが分かる。
ジオラマで再現された昔の境内には、今の駐車場のあたりに相撲場があったり、神池西側の藤棚は、本殿と拝殿が渡り廊下でつながっていた様子などが見て取れる。
赤門>>そのものは変わらないが、昔は階段になっていたようだ。横につながる練塀は現在もその姿を見せてくれている。