昨年4月28日から半年間、西宮市内の各所で撮影され国際映画祭を目指している自主映画『にしきたショパン』。
この日はクラウドファンディング支援者やロケ地としての支援、出演者、制作スタッフなど関係者向けの0次試写会となった。
映画作りの発端は、東日本大震災の復興支援作品として応募し、2015年に文芸社から出版された近藤修平さんが書かれた『マスター先生』に遡る。
その『マスター先生』に茂木大輔さん(NHK交響楽団首席オーボエ奏者・エッセイスト)が寄せられた「映画化熱希望!!出演熱希望!(笑)?」という本の帯がすべての始まりだったのかもしれない。
その後、自ら「目指せ!還暦レッドカーペット!!」を合言葉にする近藤修平さんが竹本祥乃監督と出会い自主映画プロジェクトが始まり、クラウドファンディングなどの活動も経て、この日の試写会へとつながった。
「阪神淡路大震災の記憶を語り継ぐこと」「左手のピアニストを応援すること」
この二つをテーマにした自主映画作品が、震災後25年の2020年に完成する。
国際映画祭には、世界初演作品であることが参加条件となることがあるため、この日の試写会は完成前の0次作品。
大きなスクリーンに映すことで、この後、さらに最終チェックに入るという。
試写会はフレンテホールで黙祷から始まり、左手のピアニスト・智内威雄さんのピアノ演奏、西宮市長の挨拶で始まった。
〜〜あらすじ(当日のパンフレットより)〜〜
阪神淡路大震災前後の若きピアニストの物語。
高校生ながらラフマニノフを弾きこなす鍵太郎と、ショパンに憧れる凛子。やがて二人に試練が訪れる。
阪神淡路大震災、そしてピアニストとしての将来を左右する局所ジストニア。
「どう生きるべきか?」「心に響く音とは?」
心揺れながらも二人は音楽の道を歩いていきます。
100分の試写の後は、竹本祥乃監督やW主演の水田汐音さん、中村拳司さん、そして泉高広さんの挨拶や、出演者や関係者の紹介があり、最後は会場全員での「にしきたから世界へ!にしきたショパン!!」のコールで終わった。
この日の会場には、9月23日に神戸女学院で行われたコンクールシーンにエキストラとして参加された方も多く、スクリーンに自分の姿を見つけた方も多かったようだ。
西宮市卸売市場、上ヶ原病院、ピアノバーおでんでん、県立西宮高校、神戸女学院、日本福音ルーテル西宮教会、夙川グリーンタウン前の歩道橋など市内のあちこちが巧みなカメラワークで、出演者と一緒にスクリーンを飾った。
多くの人の夢や想いを乗せた映画『にしきたショパン』
さあ!西宮から世界へ!!
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