西宮北口駅の今津線北線の6号線ホームでは二回にわたって長時間の撮影が行われました。
このホームは朝夕のラッシュ時と仁川競馬開催時に使われるホームですが、平日の日中は電車が発着しないホームでの撮影です。
一日400人程のエキストラが集まり、朝9時半頃から始まった撮影は時間とともに見物人も増え、ガードマンやスタッフが懸命に交通整理をされていました。
北口駅では、往路(宝塚から到着)翔子(中谷美紀)、ミサ(戸田恵梨香)、悦子(有村架純)、美帆(谷村美月)、圭一(勝地涼)
復路(宝塚行き)翔子(中谷美紀)、ミサ(戸田恵梨香)、悦子(有村架純)、伊藤さん(南果歩)達おばさん軍団 の乗り降りのシーンの撮影です。
早朝に集まったエキストラは、電車の乗客とホームの人に分かれて、乗客は西宮車庫から臨時電車に乗りました。
映画は、ストーリーと関係なく、細切れで撮っていきます。エキストラは12月の寒いホームでひたすら待ち時間です。
映画では3月と10月の設定の服装のため、スタッフと違って薄着です。
6号線の一番奥で、カメラが入線する電車を待ち構えます。入って来た電車から降りる人、今から乗る人、すべてがエキストラです。
実はこの映画、10日間で6800人のエキストラの応募がありました。
映画の撮影に使われた、行き先表示板の付いた3000型 の車両が使われましたが、9月いっぱいで今津線からは姿を消しました。
早朝に集合したエキストラさんはもうすでに2時間近く寒風の吹くホームの上です。電車の到着のシュミレーションもして、いよいよ映画阪急電車の主役(?)の電車が入って来ます。「よーい!カチン!!」カチンコが鳴りました。
映画の撮影は、一コマ一コマ細切れの撮影です。車外の撮影や車内の撮影など、次々に場面が変わります。その度に打ち合わせがあり、段取り、テスト、本番と進みます。撮影される車両の中吊り広告は差し替えられていましたよ。
往路と復路の両方の撮影があるので、機材もあっちに行ったりこっちに来たり。
少しでも撮影の様子を見たいと、あちこちに人だかりができます。
今回の映画は、三宅喜重監督に撮って映画監督のデビュー作でした。そのデビュー作が大ヒット作になりました。廣田神社で祈願されたご利益??
写真はありませんが、美帆と圭一が会話する階段は、6号線ホームから降り場側の階段です。ここで会話したら愛が始まる???
もう一つ、南果歩さん扮するイトーさんが元気になって家路につく改札口は、今津線南線のガーデンズ方面へ出る新しい改札口ですね。
西宮北口駅に隣接する アクタ西宮の円形デッキからは、原作に出てくる鳥居が見えます。