令和8年4月、西宮市鳴尾浜に「みやっこリサイクルパーク」がオープンしました。場所は、もともと焼却施設などがある東部総合処理センターの敷地内です。今回、その中に新しく資源循環施設が整備されました。
資源循環施設は、西部総合処理センターにあった破砕選別施設やリサイクルプラザの機能などを移す形でつくられたもの。缶・ペットボトル、びん、不燃ごみ、粗大ごみなどを処理し、資源として再利用するための施設です。
そして、その同じ建物の中で、市民が実際のごみ処理の流れを見学したり、リサイクルについて知ったりできるスペースが「みやっこリサイクルパーク」です。今回は、西宮流編集部の中道が、小学3年生と2歳の子どもと一緒にみやっこリサイクルパークを見学した様子をレポートします!
入口を入ると、まずは自転車メンテナンス室
みやっこリサイクルパークの建物に入ってまず目に入るのが、1階にある自転車メンテナンス室です。ここでは、故障した自分の自転車を持ち込んで修理ができます。

修理に使える部品は、廃棄された自転車から取り外したものを無料で提供してもらえるそう。持ち込んだ人が自分で修理するのが原則ですが、自転車安全整備士の資格を持つ修理員が補助してくれるため、困ったことがあれば相談できるのが心強いです。
自転車メンテナンス室の横のエレベーターで3階に上がると、目の前には再生品展示ホールが広がっています。ここでは、粗大ごみとして出されたものの中から、まだ使えるものを担当の方が選び、修理や清掃をしたうえで展示しているそうです。

椅子や棚、おもちゃや琴など、思っていたよりも種類が幅広く、状態もきれいな再生品が並んでいました。気に入ったものがあれば、持ち帰ることもできます。ただし、持ち帰りできるのは18歳以上の大人1人につき、1か月に1つまで。書類の記入や身分証の提示が必要です。施設のオープン当初は、1週間で300人ほどが訪れ、再生品を持ち帰ったのだとか。
我が家の2歳は、お気に入りのおもちゃを見つけてその場からなかなか離れず。ありがたく1ついただいて帰りました。

清掃車と一般車の動線を分け、安全面にも配慮
再生品展示ホールの向かい側はガラス張りになっていて、下にあるプラットホームを見下ろせます。プラットホームは、清掃車が集めたごみを降ろす場所です。この日は日曜日だったため清掃車の出入りはありませんでしたが、平日なら実際に清掃車が施設内に入ってきて、ごみを降ろす様子を見ることができるそうです。

令和8年3月31日までは、家庭ごみなどの直接持ち込み先は西部総合処理センターでしたが、令和8年4月1日からは、こちらの東部総合処理センターに変更されています。今回の新しい施設で大きく変わった点のひとつが、清掃車がごみを搬入する場所と、市民が直接ごみを持ち込む場所を分けたことだといいます。
以前は清掃車などの搬入車両と、一般の人がごみを持ち込む車が、同じ施設内の動線に入る形でした。ごみを積んだ大きな車両が行き来する場所に、一般車も入ることになるため、安全面で気を配る必要があったそうです。こうした動線の見直しも、新しい施設の大事な役割なのだと感じました。

制御室から処理設備へ。流れに沿って見学
順路を進むと、中央制御室が見えてきます。ここでは施設内の機器の状態や処理状況を、40台のカメラで確認しているそうです。普段は担当の方が席に座り、施設全体が安全に動いているかを確認しています。


その先は、ごみ処理の流れに沿って見学できるようになっています。建物の中を歩きながら、ガラス越しに処理設備を見る形です。
びん手選別コンベヤでは、担当の方がびんを色ごとに手作業で選別します。新しい施設にはさまざまな機械が導入されていますが、それでも最後は人の目で確認し、人の手で分ける作業が必要な場面があるといいます。


ごみは、家の近くの収集場所に出したらそれで終わりのように感じてしまいます。でもその後には、機械での処理だけでなく、人の手による細かな作業もあります。普段はそこまで意識せずにごみを出してしまっていましたが、今回施設を見学して、ごみの分別はただのルールではなく、その先の作業に従事してくれている方々に協力することにつながるのだと実感しました。
見学ルートの途中には、リサイクルに関する○×クイズを体験できるコーナーもあります。小学3年生の子どもは、ここが楽しかったようです。問題を見ながら、○か×かを選んで動き回っていました。2歳の子も、内容は分かっていないものの、上の子のまねをして一緒に動いていました。

分別方法が変わり、便利になった部分もある
今回の取材では、西宮市施設整備課の太田智之さんにもお話を伺いました。その中で、太田さんが特に伝えたいと話していたのが、リチウム電池の分別です。モバイルバッテリーなどに使われているリチウム電池は、身近なものだからこそ注意が必要です。
「リチウム電池は、普通のごみに混ざると発火の危険があります。分別を守って出していただきたいです。施設では、万が一発火したときのために、散水装置や発火探知機を設置しています。しかし、最初から分別していただくのが一番安全です。ぜひご協力をお願いします」と太田さん。
西宮市では、取り外せる小型充電式電池はリサイクル協力店の回収ボックスへ。破損したものや膨らんだものは、発火のおそれがあるため回収ボックスには入れず、東部総合処理センターへ持ち込む必要があります。持込の際は事前に「西宮市ごみ電話受付センター」への連絡が必要なため注意してください。
■ごみの持込みについて【一般家庭の方】小型充電電池の処分について
「西宮市ごみ電話受付センター」
電話:0798-22-6600
電話受付時間:月曜~金曜日(祝日を含む) 9時~17時30分
また、ガスボンベの捨て方についてもよく質問があるのだそう。「ガスボンベは穴をあけなくて大丈夫です。中身を使い切って、そのまま不燃ごみで出してください」と教えてくださいました。

令和8年4月から、西宮市ではごみの分別区分や収集回数が変わりました。分別が細かくなったと感じる方もいるかもしれませんが、出す側にとって分かりやすくなった部分もあります。
たとえば、これまで粗大ごみとして出していたものでも、指定ごみ袋に入り、決められた重さの範囲内であれば、不燃ごみとして出せるものがあります。
「電子レンジなどの家電も、5kg未満で指定ごみ袋に入り、しっかりと袋の口を結べる場合は、不燃ごみとして出してもらえます」と話していました。
実際に見ると、ごみ出しの見え方が変わる
今回見学して印象に残ったのは、ごみ処理が思っていたよりも多くの工程で成り立っていることでした。清掃車が運び込み、機械で処理し、人が確認し、使えるものは再生品としてもう一度誰かの手に渡る。普段のごみ出しでは、そこまで想像することはあまりありません。でも一度見ておくと、分別するときに少し思い出せる気がします。

太田さんは、「ぜひ施設に来て、実際のごみ処理の過程がどうなっているのかを見ていただきたいです。リサイクル率を上げるためにも、協力してもらえたらうれしいです」と話していました。
再生品展示ホールで掘り出し物を探すのも楽しいですし、子どもと一緒に清掃車や処理設備を見るだけでも、身近な社会見学になります。西宮で暮らしている人にとって、自分たちのごみがどこへ行くのかを知るきっかけになる場所だと感じました。
見学方法は西宮市のHPで確認を
みやっこリサイクルパークでは、「自由見学」と「予約見学」ができます。自由見学は、開館時間内に自分たちで見て回る方法です。みやっこリサイクルパーク内から、資源循環施設の選別の様子などを見学できます。
予約見学は、事前に予約して説明員の案内を受けながら見学する方法です。資源循環施設と焼却施設を見学でき、どちらか片方のみの見学も可能です。所要時間は1〜1.5時間程度です。
■みやっこリサイクルパーク 見学予約
TEL:0798-56-9980
受付時間:開館日の9時〜17時
所在地:西宮市鳴尾浜2丁目1番4 東部総合処理センター敷地内
今後は、夏休みごろから子ども向けイベントも実施予定とのことです。最新情報は、西宮市のホームページで確認してください。
https://www.nishi.or.jp/kurashi/gomi/shisetsu/toubuc/tobu-shigenHP.html



























