鷲林寺町にできたユニークなブルーベリー農園

甲山ブルーベリーファーム

来年(2022年6月)がグランドオープンの甲山ブルーベリーファームが鷲林寺町・甲山墓園のすぐそばにある。
サラリーマンだった原田さんが、兵庫楽農生活センターの就農コースで1年学び、昨年の春からブルーベリーを植え、今年(2021年)6月にプレオープンさせている。

摘み取り体験の形式だが、よくある「摘み取り食べ放題」のシステムとは一味違う。
同じ時間帯に一度に最大二組しか予約を受け付けず、来園者には原田さんご自身が園内の品種を一つずつ案内する。
それは、五感を働かせながら、ブルーベリーのことを知って欲しいから。

兵庫楽農生活センターの就農コースを卒業した原田さんがブルーベリー農園を始めたのは、名前はよく知っているが、実際には知らないブルーベリーをもっと知って欲しいと思ったからだという。
「洋菓子の材料としては知っていても、果物としてブルーベリーを食べることってあまりないでしょう??」

そんな原田さんのこだわりの農園には、850㎡の農地にびっしりと防草シートが敷き詰められた上に、40種/250鉢のブルーベリーが整然と並んでいる。
「ブルーベリーっていうのは、北米原産で酸性土壌に育ちますが、日本には酸性土壌がないんです。ですから、露地植えではなく1株ごとを鉢植えにしています。」

大きな鉢に植えられたブルーベリーは最適なPH調整が行われ、微量要素なども混合したブルーベリー専用液体肥料を与えるという養液栽培。
そして、鉢の中の根を守るのは無害で均質な成分構成を持ち安定した栽培環境が提供できるアクアフォームという物。
時間が来れば張り巡らされたホースを通って、点滴のように灌水が始まる。

ブルーベリーは200種〜300種あるというが、ここは実に40種が植えられている。
「それほど広くないんですが、甲山がすぐそこに見えるこの風景をとても気に入っています。」
周りを風除けネットや、鳥除けネットで囲われ、黒い防草シートがきれいに張り巡らされたところに、大きな鉢が整然とおかれ、今年で4年ものの若木がたくさんの実を付けている。

40種類あるという鉢は、ランダムに並べられていて、園内を回るときに同じ品種を探す楽しみも作られている。
「同じ品種でもその鉢によって微妙に味が変わったりするので、自分のお気に入りの味を探してもらうことを楽しんでいただいています。」
少し園内を案内していただいたが、実の大きさや、味だけでなく皮ごとの食感や、香りなどの違いが楽しかった。

体験では園内にいるのは30分ほど。
原田さんのお話も聞きながら、1粒づつ次々摘み取って口に運ぶ。
その時の実の付け方によっては、100g500円でお持ち帰りできることもある。
予約は全てWEBでの受付。
早生の品種の収穫時期はそろそろ終わりだが、8月中旬までまだまだ楽しめる。

「よくある時間内の摘み取り放題とは違うので、WEBサイトも参考にしてみてくださいね。甲山のすぐ横の立地にあるこの場所の空気や風、鳥の声も感じながら、ブルーベリーを知っていただけたら嬉しいです。ぶどうの様に房ごと収穫できる植物ではないので、熟した小さな実を探しながら1粒づつ採っていくことになります。同じ木でも採った実によって味が違うかもしれません。そんなことを楽しみに来ていただければ嬉しいです。」

場所は、甲山墓園バス停より徒歩1分。
駐車場は車2台分のみ。
甲山ブルーベリーファームのWEBサイトはこちら>>


投稿日時 : 2021-07-29 07:11:00

更新日時 : 2021-07-22 16:03:24

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
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