具体美術

嶋本昭三 西宮浜

日本における戦後初の前衛的な アーティストが集まって『具体美術協会』がつくられた。

「我々の精神が自由であることの現行の具体的な証明」を意味するという事から「具体」という名称になったようだが、 1954年に芦屋市で結成 されているが吉原良治氏の死去に伴い協会は解散となった。

嶋本昭三氏の瓶投げアート「平和の証」

結成時のリーダーは吉原治良氏。
この具体と西宮は深い関係があるが、リーダーだった吉原 治良氏は関西学院高校卒の藤田嗣治氏に師事した美術家で、1954年には家業の吉原製油の社長になっている。
吉原製油は西宮の鳴尾に工場があった。

吉原製油・ゴールデンサラダ油の広告(S44)

また具体に参加したアーティストの中にも、西宮市内に作品があったり、西宮に住んだ人も多く、西宮市大谷記念美術館でも作品展が開催される。
西宮と関係があるという事では、 吉原良治氏の 他に、嶋本昭三氏、正延正俊氏、村上三郎氏、元永定正氏、 松谷武判氏などがおられる。
(この他にもおられましたら、ぜひお教えください)

吉原良治氏による具体美術宣言はこちら➡

新西宮ヨットハーバー内にある「平和の証」(故嶋本昭三作)で1999年から続けられている、瓶投げによる絵画制作。
コンクリート製のキャンバスに、絵の具をいれた瓶を投げつけて、絵を描くもの。

こんなことが100年続いたら、その100年は平和だったということの証明になると嶋本昭三氏が始めた。
2013年1月25日に嶋本氏が亡くなれれた後も、このイベントは続いている。

投稿日時 : 2019-12-20 18:48:17

更新日時 : 2024-11-01 11:17:06

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
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