西宮の米穀商・當舎屋金兵衛は、享和年間(1801~1803)に西宮の港を風浪の影響から守るために、沖へ600間(約1090m)程築洲を造成する工事を始めた。しかし難事業のため工事が捗らず、この難事業の成就を祈念して文化二年(1805)に住吉大神を勧請した。当初はもう少し浜の先に祀られていたが、明治二年(1869)に現在の地に遷座された。
当時は大消費地である江戸に「下り酒」を始め色々な商品が船積みされ大いに活況を呈した。平成一七年(2005)七月には御鎮座2百年を記念して境内整備事業が行われ、金兵衛翁の顕彰記念碑も設置された。