水木しげる氏が描いた漫画作品。
妖怪を扱ったこの作品は、水木の代表作であり「妖怪漫画」を一つのジャンルとして確立させたと言われている作品。
墓場から生まれた鬼太郎がいろんな妖怪たちと繰り広げる物語。
一番最初は『墓場の鬼太郎』という紙芝居だった。
その後、漫画、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム・・・・と半世紀以上にわたり人気キャラクターになっている。
作家の水木しげる氏は鳥取県境港市出身で、境港には水木しげるロードがあるのは有名だが、実は西宮に二度住んでいる。
最初は10代の頃に甲子園口に住み、終戦後神戸から今津駅前に転居している。(昭和28年~32年)
現在、今津駅(今津水波町)の街灯の一本に『水木しげる邸跡』と書かれたサインが取り付けられている。
この今津駅前に4年住んでいた水木しげる氏のことを、熱心に調査しこのサインを取り付ける発案をしたのが、近くで『初音屋』という喫茶店のオーナー。
ご存命だったころの水木しげる氏とのやり取りなどもあったようで、とても詳しく調べられている。
(『初音屋』には、目玉おやじトーストもある。)
水木しげる氏の「水木しげる伝 (中)戦中編」P452には、今津駅前商店街の様子がマンガで書かれている。
ここで紙芝居作家として描いた「墓場鬼太郎」は、この近くの墓場で構想を得たとも言われ、またこの作品が「ゲゲゲの鬼太郎」の前身になったようで、そう考えると「ゲゲゲの鬼太郎」が生まれた地ともいえる。