阪急/JR/阪神三線の主要駅から、船坂/有馬温泉/山口町への路線バスの旅

さくらやまなみバス

南北に長い西宮の弱点は「南北の交通」とよく言われる。
そんな西宮の南北を繋いでいるのが「さくらやまなみバス」。
鉄道駅のない山口町から南部市域へ、市外を通らない唯一の交通機関となっている。

2009年4月1日から運行を開始して14年、西宮北口駅から山口営業所/名来(ならい)までの間を2系統で走っている。

西宮市の南北を結ぶこの路線は、有馬温泉への便利な足・・・と言う側面もある。
4月初旬の平日のある日、さくらやなまみバスで山口町まで行ってきた。

2023年4月7日(金)午前9時:雨のため白水峡付近で、土砂崩れによる通行止めが発生。
現在、有馬温泉経由ルートの「白水峡墓苑前」「松尾橋」「山田山」「有馬東口」各バス停は休止。
有馬温泉へは「舟坂橋」から金仙寺湖を経由してバイパスに入って「有馬温泉」に行くルートとなる。
今後の最新情報は、阪急バスのサイトからご確認ください➡

西宮北口駅を朝8:25に出発

今日の目的は下山口にできた新しいJA山口の直売所とその近く。
十数人の乗客を乗せて発車したさくらやまなみバスは、JR西宮駅の北側→市役所前→阪神西宮駅の北側の中央郵便局前の西宮戎バス停で次々と人を降ろした。

この日は西宮戎バス停(阪神西宮駅の最寄り)で、リュックを背にした子供を含む7人グループが乗り込んできた。
「この方達は、どこまで行くのかな????」
今日も私は、一番後ろの席の人^_−☆

JRさくら夙川駅 8:39

西宮北口駅バス停から5番目のJRさくら夙川駅からも数人の乗客。
一度少なくなった乗客も、かなりの席が埋まってくる。

今年は桜の開花が早く、市街地の所々で目を楽しませてくれているが、ほとんどが桜吹雪になってきている。

JRさくら夙川駅を出て、山手幹線を西向きに曲がると、両側の歩道の八重桜がもう咲き始めていた。
阪急夙川駅のロータリーに入ると、使い込んだリュックを担いだハイカーの一団がバスを待っていた。
バスは一気に満席となり、数人は立つことに。

西宮戎から私のお隣に座られた方に「降りられるときは言って下さいね。」と気遣っていただいたので「どちらまで行かれますか??」とお聞きしてみた。

船坂で月に一度の農業塾(?)に参加されるグループだという。
ひょっとして??と思いついた人のお名前を出してみたら、案の定ビンゴ!!
共通の知り合いがあると、初対面なのに一気に距離は縮まる。
その後は、船坂までちょっとしたガイドをしながら楽しいバスの旅^_−☆

柏堂町(北山緑化植物園)8:57

さくらやまなみバスは、阪急バスが運行しているが、止まらないバス停もあるので、事前に確認しておこう!!
北部方面行き時刻表→
南部方面行き時刻表→

夙川を出たバスは、県道を一路北へ向かって進み、山がだんだん近くなってくる。

今日、この時間は北山緑化植物園前で降りられる方はなかったが、綺麗な人気の公園なのでここも乗降客の多いバス停。
植物園内ではまさに枝垂れ桜が咲きほこり、石楠花なども咲き始めている頃かも??

車窓の両側には、ソメイヨシノや自生の山桜、コバノミツバツツジがあちこちで目をなごませてくれる。
鷲林寺町あたりまで来ると、横に見える甲山が低く感じられ田畑も広がる。

甲山高校前 9:03

ロータリーのソメイヨシノがもうすっかり葉桜になった甲山高校前に着くと、阪急夙川駅からのリュックの一団が降りて行かれた。

ここから六甲山方面に行かれるようだが、どんなルートを行かれるのだろうか??
少し下って、鷲林寺の横からの登山道かな??

さくらやまなみバスは、長距離を走るバスなので道路の混雑状況などで遅れが生じやすい路線。
特に、季節の良い時期になると県道が渋滞しやすので心の準備は必要。

甲山高校前を出ると、一旦、側道に降りて六甲保養荘を回って、いよいよ山の中へ。
淡い緑の中に見える山桜を楽しみながら進むと、盤滝トンネルに突入!!

舟坂橋バス停 9:15

船坂峠の下の約1.7キロのトンネルを抜けると、右手に旧船坂小学校が見えてくる。

トンネルを出て最初の角を西に曲がると「舟坂橋」バス停。
私のお隣に乗って来られていたグループとここでお別れ!!
「船坂川沿いの山桜が綺麗なので、ぜひみて帰って下さいね!!」

現在の地名は船坂だが、バス停の名前は昔の名前の「舟坂」が残る。
西宮船坂里山学校(旧船坂小学校)の見学もよし、里山の散策もよし、おしゃれなカフェやレストランもあり、ここはゆっくり楽しめるエリア。

<注1>さくらやまなみバスは、1Dayパスがありその日のうちなら何度でも乗り降り自由なので、時刻表をみながらそんな楽しみ方もできる!!
1Dayパスの購入方法はこちらから➡

<注2>舟坂から先は二系統に分かれるので、時刻表と目的地で乗り間違えないように選ぼう➡

今日は有馬温泉経由に乗ったので、船坂川を渡り再び山道のほうに進む。

白い山肌がむき出しになった白水峡を車窓から見ながら、白水峡墓苑に着く。
お墓参りの方が数人下車された。

有馬温泉 9:23

桜が咲き、ひときわ華やかな有馬温泉。
ここがお目当ての人もあるが、今日は平日なのでやはり少ない・・・。

ここまでおおよそ1時間の旅。
乗り換えなしでゆっくりバス一本で有馬温泉に来れるのは嬉しい。

この日は、ここでバスに残ったのは私一人。

金仙寺口バス停 9:38

有馬温泉辺りは、車窓の両側に桜がいっぱい。

寂しかったバスに中野北から3人乗車。
有馬川緑道の金仙寺口までは、すみれ台や流通センターも回って走る。

金仙寺口まで来ると、有馬川緑道の桜並木と向こうの方に丸山が出迎えてくれる。
昔は、市街地より5~6日は遅かったが、最近はほとんど同じ時期に開花する。

春は桜、秋には彼岸花や紅葉が楽しめる緑道沿いに一路北へ。

中野北からの高齢者の方々は、山口センター前で降りて行かれた。

さて、今日の目的地は「下山口バス停」
秋には、黄葉の大イチョウが出迎えてくれる下山口会館前で下りて、今日の目的地の一つ新しくなったJA山口の直売所・彩菜やまぐちへ。

乗って来たバスはこの後、西宮北インターから山口営業所が終点となる。

下山口バス停周辺のお楽しみスポット

<彩菜やまぐち>
新しくJA山口の拠点が整備され、それまで名来にあった直場所・彩菜やまぐちも移転オープンとなった。
山口町近辺の生産者の新鮮な野菜が集まってくる。
この時期、このならではの食菜発見!!
つくしとワラビ!!

<游プラン(U-PLAN)>
組み木の世界的デザイナー・小黒三郎さんのショールームが、山口町にある。
お雛様や節句人形だけでなく、さまざまなかわいいデザインの組み木が並ぶ。
詳しくはこちらから→

游プラン

『ア・ビアント山口町店』
大人気のパン屋。
バゲット生地(ストレート法)、カンパーニュ生地(ポーリッシュ法)、天然酵母が入った生地、国産小麦をブレンドした生地などを使い分け、オリジナルの食感や味わいを生み出している。
詳細はこちら→

アビアント

<有馬川緑道>
山口町を流れる有馬川は六甲山から武庫川に合流するまで、南から北へと流れている。
その有馬川沿いに新明治橋から約1.3kmの緑道が整備されており、春は桜が咲き誇り、初夏にはホタルが舞い、秋には彼岸花が咲く美しい散歩道。詳細はこちら➡

<雲凌軒の焼サバずし>
脂の乗ったノルウェー産の鯖と徳島産のだしを使う「鯖寿司」と「焼鯖寿司」のファンは多い。
竹の皮に包み、特製の紙箱に入った焼き鯖寿司は、ゴルフ場帰りのお土産の注文も多いと言う。
詳しくはこちら➡

雲凌軒 山口町

帰りは「金仙寺経由」で

二系統で走っているさくらやまなみバス。
復路は「金仙寺経由」で西宮戎(阪神西宮駅最寄り)バス停を目指した。

北部地域の水がめでもある金仙寺湖のほとりを通って、舟坂バス停まで。
金仙寺湖の堤にあった桜の木がすべてなくなったのはとても寂しい。
金仙寺湖の向こうの丸山のコバノミツバツツジはこれから見ごろを迎えてくる。

さくらやまなみバスの利用方法

さくらやまなみバスは、南北に長い西宮市の南部の市街地と北部と結ぶバス。
走る距離が長いので、交通量によっては遅れることもある。

さくらやまなみバスの、路線図や時刻表などはこちらから➡
阪急バスが運行しているが、止まらないバス停もあるので事前に確認しておこう!!
北部方面行き時刻表→
南部方面行き時刻表→

行先の運賃によっては、一日乗車券(大人1120円 子ども560円)を事前に購入するのがお得!!
但し、一日乗車券の販売場所や時間が限られるので要注意!!詳細はこちら➡
一日乗車券を使うと、何度乗り降りしても自由なのもうれしい(^_-)-☆





投稿日時 : 2023-04-06 11:17:29

更新日時 : 2023-04-07 13:23:42

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

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