組み木の世界的デザイナー・小黒三郎さんのショールーム@山口町

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游プラン

電動糸鋸で切り出されたさまざまな作品。
実に単純な曲線で描かれた小黒三郎さんのデザインは、どれもがその特徴を的確につかみながらも、パズルのように綺麗に組み合わさる。

まるで無駄な木屑が出るのを嫌がっているように、実にうまくデザインされていて、木に対する愛情が溢れているように思える。

曲げわっぱに綺麗に収まる節句人形のセット
かわいい動物たちも置き方を変えれば違う表情が見えてくるのが魅力

小黒さんのデザインの組み木は、木の温もりを感じながら手に取ってパーツの置き場所を変えることで、自由に自分だけの世界観が作れるのも大きな魅力。
それは、小黒さんが盲学校・養護学校の教員時代の教具作りが大きく影響しているのかもしれない。

教員を辞めて作家としての活動を始め、木のおもちゃメーカー・遊プランを設立されたのは1983年。
当時倉敷におられた小黒さんとグリコのおもちゃをデザインされていた故・加藤裕三さん、そして遊プランの代表取締役・今井聡さんで立ち上げられた。
加藤さんの自宅で始まった会社は、程なく西宮の越水町へと移り、今は山口町でショールーム/工房が一体となっている。

端午の節句人形
雛の節句人形

動物の親子から始まったデザインはスイスのネフ社とのデザイン契約もし、全国各地で個展やワークショップなども数多く開催されてきたので、ファンは全国に広がっている。
今や小黒さんの代名詞とも言えるなんとも愛らしい節句人形は、節句の時期には特設会場での販売会などで大勢の集客があり、ネットショップも完売する。

材料のブナの木や栓の木、メープルなどで切り出された作品は、布を染める染料で優しい色に着色されている。それぞれの木目の現れ方によっても表情が変わる。
単純な線だからこそ、何時間でも眺めていられる世界がそこにある。
ネットショップもあるが、直接目で見てその世界を堪能できる贅沢な空間が西宮にある。

游プランのサイトの中にある、2007年10月から始まり第一線を退かれた2019年7月までの小黒さんの自筆のブログはこちらから>>
小黒さんのデザインの考え方などにも触れることができる貴重なブログだ。

<遊プラン> サイトはこちら>>
住所:西宮市山口町下山口5-3-17
阪急バス/さくらやまなみバス『下山口バス停』すぐ。

<注>新型コロナ感染拡大防止の観点より、現在は事前予約制となっている。

<こんな楽しみ方はいかが??>
山口町のショールームには駐車場スペースもあるが、西宮市南部からなら「さくらやまなみバス」でのゆったり小旅行もおすすめ。
その日のうちなら何度でも乗り降りできる1日乗車券(1120円/大人)を使って、有馬温泉にある有馬玩具博物館>>(ネフ社の積み木や小黒さんの作品が体験できるスペースもある)などと組み合わせて楽しむことも可能!!
(ただし、博物館は2023年春頃までリニューアル工事中で休館)
1日乗車券の販売場所や時刻表などのさくらやまなみバスの詳細はこちらから>>

投稿日時 : 2023-01-22 15:38:00

更新日時 : 2024-04-17 11:57:06

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

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