仁川は武庫川の支流の一つ。六甲山頂近く石の宝殿の南側に源流を持ち、甲山の北側を通り、仁川渓谷を抜けて流れ、武庫川に注ぐ約8kmの二級河川です。
この川も下流域は天井川で、雨の少ない時期はほとんど水のない川ですが、上流の方では豊かな流れがあり、北山貯水池へ引き込まれたり、上ヶ原用水や山之井用水へ取水さたりしている川です。
阪急今津線のすぐ横の橋は『鶴の橋』
雨の少ない時期、このあたりから下流にかけては水の流れのない川になります。
今回は、ここから上流に向けて歩いてみました。
上流に向かって車が通れる1本目の橋には『昭和36年3月架』という表示があるものの、名前が書いてあるものがなかったのですが『翁橋』です。
ここから上流は川底の堆積土砂を取り除く工事が行われた直後のようでした。
(昨年の台風21号で、この辺りが氾濫寸前になったという。)
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線路から上流に向かって、車が通れる2本目の橋は『蓬莱橋』
左岸にはところどころに桜の木がありましたが、残っている桜は少なくなっています。
この橋から少し下流の古木は、今年も綺麗な花をつけました。
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3本目の『百合野橋』は、車で仁川を渡れる最後の橋です。
車で仁川ピクニックセンター方面に行かれる方はこの橋で左岸に渡ることになります。
(仁川の川沿いの道は、それぞれ一方通行になっています)
最近は、ピクニックセンターに行かれるハイカーもめっきり少なくなりました。
『上百合野橋』は人が通れる細い橋です。
ここから上流は水量の多い時期の流れの激しさが感じられる川底になっていました。
この橋から下流の蓬莱橋の間で、川底の土砂を取り除く工事が行われたようです。
(昨年の台風21号で、この辺りが氾濫寸前になったという。)
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さらに上流が『仁川百合野橋』
ここは、左岸を歩いてきた人たちが地すべり資料館に行くための橋になっています。
シバサクラの時期なので、多くの人と行きあいました。
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『仁川百合野橋』のこの辺りは、まさに震災当時土砂で埋め尽くされた場所です。
震災後の護岸工事では、仁川渓谷の景観を守るために義岩を使っての工事となりました。
ここから上流を見ると、これまでの仁川と違う姿を想像させます。