例年よりは暖かめの十日えびすの大祭が始まっている。
今年は土曜日からの三連休と言う事もあり、大勢の参拝客でにぎわっているが、10日の朝の開門神事・福男選びは今年もたくさんのドラマが あったようだ。
一番福は明石の水田道成さん
二番福は岡崎市の丹羽孝之さん
そして三番福は地元・浜脇の松下彰太さん
午前六時の太鼓の音と共に、表大門・赤門が開き前夜のくじでAグループを引き当てた108人が走り込んだ。
水田さんも、丹羽さんも過去に参加したがいずれもくじで外れ、今回初めてAグループとなり福男を射止めたと言う。
三番福となった松下さんは小さいころから両親と一緒にお参りしていて、走り出したのも数えきれない・・・。
くじを引くようになってからは3度目のトライで見事三番福を射止めた。
「小さいころからお参りしていた神事で、こうして福男になってとてもうれしいです!!」
前夜12時に一旦解散した後、午前四時に諸注意が始まる。あたりはまだ暗闇の中!!
6時の開門時間が近づくと、赤門の閂が抜かれ、内側で開門に携わるメンバーが「2016年の開門神事の扉が無事に開くように!」と、何度も入念なシュミレーションを繰り返す。
今年は、岩手県釜石で2月に行われている「釜石韋駄天(いだてん)競争」の主催者・釜石応援団の及川さんと、昨年の福男の近江さんのお二人も、赤門の中の開門に協力することとなった。
この「釜石韋駄天(いだてん)競争」は、震災で大きな被害を受けた釜石で避難訓練も兼ねたイベントとして企画され、昨年からは西宮神社からも関係者が現地に赴く神社公認の行事となっている。
福男が走り込んだ後、あっという間に神社の拝殿内は人で埋め尽くされる。