第一回『科学の甲子園』

科学の甲子園

 
全国の注目を浴びる春の選抜高校野球の熱戦が繰り広げられている甲子園球場からまだ南、鳴尾浜にある県立総合体育館で二日間にわたって『科学の甲子園』の静かな熱戦が繰り広げられた。

科学の甲子園
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科学の甲子園

全国の都道府県の予選を勝ち抜いた47校に、特別枠の1校を加えた48校363人が 第一回大会優勝と言う栄誉を目指して5種類の競技に参加した。
筆記試験や実験、総合競技など5種目の総合点が競われたが、一日目の筆記や実験の結果の得点や順位は知らされていない。

科学の甲子園
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科学の甲子園

二日目の、総合競技 ①の途中に会場に入ると一気に熱気が押し寄せて来た。
何色かのTシャツにはそれぞれの学校名が白抜きで染められており、会場のほぼ中央、観客からは近い位置に市西のメンバーはいた。机の番号は28番。会場の両サイドにある大型スクリーンには残り時間が表示されているだけで。今どんな問題を解いているのかも分からず、応援席にいる方にお聞きした。

規定の厚紙で容器を作り、その容器に入れた砂の重さを量って順位が決まるらしい。用紙を余す事なく使い、出来るだけ多くの物が入るようにと計算をしながら展開図を作り容器を作り、そこに砂をつめていく。6校ずつ計量を行ってその結果が映し出される。
この競技だけはその場で計量されたものがスクリーンに映し出され、段上の1〜6位までの椅子に座る順番が代わるたびにどよめきが起こる。

科学の甲子園
科学の甲子園
科学の甲子園
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この時、一位に輝いた浦和高校が総合点でも二位を寄せ付けない強さで第一回目の科学の甲子園の優勝を果たした。
うれしさで段上でガッツポーズをする浦和高校の生徒。容器の形状も各校の工夫がみられ普通の6面体だけでなく、正20面体や 6角錐等々・・・
この後、市西の生徒に一瞬声をかけるシーンがあったが「悔しいです!!」と。

最後の競技・総合競技②は、手作りのクリップモーターカーの速さを競う種目。
制限時間内にクリップやエナメル線、電池などの決められた材料でモーターカーを作り、2.4mのコースでその速さを競った。
多くの学校で、部品の接触不良などでスタートできない車が多かった。残念ながら、市西のモーターカーも出発できず、ベスト8を目指した西宮市立西宮高校グローバルサイエンス科二年生のチーム「GS65」のメンバーは、最終的に発表された10位以内には入れなかった。(11位以下の順位は発表されない)

科学の甲子園
科学の甲子園
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来年度以降も、この科学の甲子園がここ西宮で開催されるのかどうかは分からないが、甲子園球場のある街=西宮としては、今後もこの大会が西宮で開催され、私達住民も、ここに未来の科学者たちが集う場である事を誇りに思うようになりたいと思った。

西宮市立西宮高校グローバルサイエンス科二年生のチーム「GS65」のメンバー足立慎弥君・奥田紗也乃さん・奥村丈君・加賀谷航平君・夏原健太君・広瀬恵太君・福重雄大君・松本福太郎君!!本当にお疲れさま。真剣な姿、かっこ良かったよ!!

投稿日時 : 2012-03-26 15:48:33

更新日時 : 2023-12-02 16:56:24

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
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