砂浜神社(砂浜神明社)

鳴尾八幡 砂浜神社

砂浜神社は、それまでにあった神明社の古祠を復興し、1739年(元文4年)に突然でき、近隣の村々や文化人などから多くの寄進も集め、砂浜神社から浜に向けて長い参道も持った神社。

しかし、1794年(寛政6年)には、この神社付きで周辺の新田が大阪の商人に売却されたことから、神社が衰退していったという。

<2026年2月28日になるお中学で行われた「なるお語り」で郷土資料館の学芸員からのお話も参考にさせていただいて編集しています。>

神明社の古祠を復興し砂浜神社としたホンマチさん

砂浜神社を創建した辰馬与三左衛門(たつうまよそざえもん)は、幕末以降は西宮神社の近くの本町通りに居住し、西宮神社の有力な氏子だった。
「本町辰馬」と呼ばれていたが、西宮辰馬家や鳴尾辰馬家とは、つながりはないという。
人々からは「ホンマチさん」と呼ばれていたという。

4代目・辰馬興三左衛門義重(主計)は、浜東町で酒造業や廻船業を営み、酒役人や西宮浦庄屋・浜方庄屋なども務め、御所の御用達になっていた。(丸辰に縦棒2本の家印は通行手形にもなっていた)
辰馬家から浜への通り(現在の与古道の西裏)は「辰馬通り」と呼ばれていた。
辰馬与三左衛門檀那寺は「正念寺」

1739年(元文4年)に砂浜神社を創建したのは、当時の当主/主計義重。
神祇伯白川雅富王の公認で、砂浜神社創建に向けてみ樹からが神職となった。
地元の漁師は、砂浜神社を「辰の宮」と呼んでいた。

主計義重の後は、子の主殿が神職と共に引き継いだが、孫の教正が後継がないまま25才で没した頃から家業が不審になっていった。
こうして、1794年(寛政6年)に大坂加嶋家吉兵衛に新田を神社ごと売り渡した。

砂浜神社とその成立背景

4代目・辰馬興三左衛門義重(主計)が、浜東町で酒造業や廻船業をはじめ、1738年(元文3年)から鳴尾村中津(現在の中津公園付近)で砂浜新田の開発を始め、1739年(元文4年)には、それまでにあった神明社の古祠を復興し砂浜明神社(砂浜神社)を勧進した。

砂浜神社の御神体は、神祇伯白川家から拝領した桜町天皇の御冠。現在は西宮市郷土資料博物館に所蔵されている。

神社の規模は、境内だけで約1800m2。
明治時代には古樹老松が茂り、社殿がある小高い丘から浜に向かって馬場先と呼ばれる道が伸びていた。
馬場の松という松並木があった。

勧進された当時は、近隣の村村や文化人などから多くに寄進があったが、神社を創建した4代目・辰馬興三左衛門義重(主計)の力だったのではないかと思われている。

この時期に、なぜ辰馬興三左衛門義重(主計)が神社を勧進できたのかについては、神祇伯白川家の存在が大きかったようだ。

白川家は廣田神社・西宮社の執奏だったが、1713年(正徳3年)に神主との論争に敗訴し、論争の中心人物だった白川家学頭の臼井雅胤が追放された。

1738年(元文3年)には、桜町天皇に取り入った臼井雅胤が白川家を再興する。

西宮神社の馬家としてあった白川家との縁を元に、砂浜神社神道免許を受け門下の神職となり、砂浜神社が創建された。
後に、桜町天皇の御冠が下賜され御神体となった。

一時期、栄えた砂浜神社だったが主計義重の後は、子の主殿が神職と共に引き継いだが、孫の教正が後継がないまま25才で没した頃から家業が不審になっていった。
こうして、1794年(寛政6年)に大坂加嶋家吉兵衛に新田を神社ごと売り渡した。

一時期は多数の寄進もあったようだが時代が進み、明治時代には無格社隣、1912年(大正元年)12月に鳴尾村の鳴尾八幡神社に合祀された。
境内稲荷社(稲倉魂命)は、砂浜稲荷社2社と平左衛門新田の稲荷社を合祀したものという記述が兵庫縣神社史に見える。

今も砂浜神社を感じられる場所

まずは、鳴尾八幡神社境内にある「砂浜神社と文房四神之碑」

「砂浜神社と文房四神之碑」
「砂浜神社と文房四神之碑」の説明文

現在、中津浜や新田砂浜という地名は無くなっているが、僅かに「中津浜線」「中津墓地」とか「砂浜公園」という名前に昔が偲ばれる。

中津墓地
中津墓地(西宮市南甲子園3-2)
砂浜公園 甲子園
砂浜公園(西宮市南甲子園3-6)

甲子園八幡神社(上甲子園4丁目)には、鳥居横に二基の灯籠があ流。
また、境内稲荷社前には灯籠の一部かと思われるものがある。

御神体であった御冠が一時期行方不明になっていたが、昭和30年代に高須家で発見され、辰馬家に返還された。

投稿日時 : 2026-01-30 08:23:24

更新日時 : 2026-03-06 16:38:38

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
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