潮が引いた甲子園浜に現れるというライオン像がある。
甲子園浜>>では、潮が引くと戦前この辺りにあった初代阪神パーク(浜甲子園阪神パーク)の建物の残骸が現れる。
昭和18年ごろ、鳴尾競馬場を飛行場>>に転用するのに伴って壊された甲子園浜にあった初代の阪神パークは、ゴンドウクジラも飼育していたという一大レジャーランドだった。
この浜甲子園阪神パークは、飛行場への転用工事として接収され、壊された施設の残骸等はそのまま浜に放置され、今でも潮が引くといろんな形の構造物が、緑色の藻を体にまとって現れる。
潮が引いた浜にはコンクリートの塊などが姿を現せるが、ここがレジャーランドだったことを想像させてくれるのは唯一この施設の浴場のお湯が出る装飾に使われていたのではないかという『ライオン像』だ。(波の力で少し移動することがあるようだ。)
戦前にあったレジャーランドの初代阪神パーク(浜甲子園阪神パーク)は、昭和3年の昭和天皇の即位記念で開催された「阪神大博覧会」の中に作られた演芸場と甲子園浴場を核にして、昭和4年(1929年)に阪神電鉄が「甲子園娯楽場」を開設し、その後「阪神パーク」となった。
戦争中に競馬場が飛行場となるにあたって閉鎖され、解体されたものがそのまま浜に打ち捨てられ今に至っている。
甲子園浜には野鳥の観察などもできる『甲子園浜自然環境センター』があり、双眼鏡なども完備されており、その3階には甲子園浜の歴史を紐解く展示などもある。
ぜひ、立ち寄って歴史も学びながら甲子園浜を歩いてみよう(^_-)-☆