レオポン (leopon) は父親がヒョウで、母親がライオンの間で生まれた子供。
ヒョウの英語名「leopard」とライオン「lion」からできた言葉。
1910年、世界で始めてインドで誕生。
その後、西宮にあった阪神パーク(現在は、その跡地がららぽーと甲子園>>になっている)で、1959年に初めて出産に成功した。
レオポンは一代限りの雑種で、レオポン同士で子孫を作ることはできない。(現在はこのような交配はされなくなっている。)
阪神パークで誕生したのは、ヒョウの「甲子雄(かねお)」と、ライオンの「園子(そのこ)」の間の「レオ吉」「ポン子」。
その後、1961年に3頭の兄弟が誕生し「ジョニー」「チェリー」「ディジー」と名づけられた。


1970年~1985年にかけて5頭が亡くなり、5頭すべてが剥製となって阪神パーク閉園まで展示されていたが、阪神パーク閉園後、「レオ吉」と「ポン子」は天王寺動物園、「チェリー」と「ディジー」は国立科学博物館にそれぞれ引き取られた。
「チェリー」「デイジー」とお父さんヒョウの「甲子園(かねお)」、お母さんライオンの「園子(そのこ)」4頭の剥製と、ジョニーを含む5頭の全身骨格標本は国立科学博物館標本資料センターで保管されている。
「ジョニー」だけが西宮に残り、リゾート施設の(旧)リゾ鳴尾浜で展示されていたが、現在そのリゾ鳴尾浜が閉鎖された。


レオポンの特徴
改めてレオポンとは、ヒョウとライオンの間にできた雑種。
ヒョウの「甲子雄(かねお)」とライオンの「園子(そのこ)」の間に、5頭の子どもたちが阪神パーク(現在のららぽーと甲子園の場所にあった)で誕生した。
1959年に「レオ吉」「ポン子」が生まれ、1961年には「ジョニー」「チェリー」「デイジー」が生まれた。
「デイジー」は9歳、「ポン子」は15歳、「レオ吉」「チェリー」は16歳で亡くなったが、ジョニーは24歳まで長生きした。
そんなジョニーは西宮市から「名誉市民」として表彰もされたようだが、1985年7月に亡くなった。
レオポン一家は、全てが剥製か骨格標本になって国立博物館と天王寺動物園に保管され、ジョニーだけが西宮市に残っている。
レオポンの特徴
※体格と頭、足はライオン似
※胴と尾は細長くヒョウ似
※体重はオスもメスもライオン並み
※性質はヒョウ似。木登りも巧み
※毛の色はライオン似の淡い黄色
※ヒョウ柄はくっきり出るが、柄の色は薄い
※肩のつむじは、ヒョウは前側/ライオンは後側だが、レオポンは5体中3体はどちらもある(つまり、つむじが2つある)
2020年11月末でリゾ鳴尾浜が閉館した後、はたしてレオポンがどこに行くのか?
市民としては、その行方が気がかり・・・・・。
2021年1月9日の『2時間SP 日本のお宝大公開!』では、国立科学博物館に所蔵されているレオポンが紹介されてレオポンの注目度が上がっていたが、西宮市出身の芦田愛菜さんも出演していた番組だけに、レオポンが生まれたのが西宮の阪神パークであったことや西宮にいる「ジョニー」を紹介してほしかった(^_-)-☆
2020年秋に公開されていた小栗旬・星野源主演の映画『罪の声』の中でも、阪神パークやレオポンが出てきていた。
レオポンの修復・復元
甲子園/鳴尾エリアの歴史にも深く関わっているレオポンの剥製を、次の世代に引き継いでいきたいという西宮市は、2024年、NPO法人大阪自然史センターの手によって剥製の修復作業を開始した。(2025年7月現在で、まだ具体的な展示場所等は決まっていない。)
「剥製の修復・復元にはいろいろな手法がありますが、今回のレオポンは唯一無二の剥製であることや、ジョニーを愛する多くの方々の記憶や写真の中にあるジョニーを忠実に再現することを大切にするために、アクリル絵の具のエアブラシで少しずつ修復する方法を選んだ。

長い間、光が降り注ぐ環境の(旧)リゾ鳴尾浜にいたジョニーは、かなり日焼けしてヒョウの特徴の体の柄も薄くなっていたが、幸いにもとても分厚いガラスケースのおかげで、虫がつくこともなく、また、洗浄液などを使って綺麗にすると体の元のもようが少し見えてくるようなってきたり、色も実際に残っていたお腹側の色を参考にしたり、これまでのさまざまな写真を活用したりして、出来るだけ剥製になった24歳まで長生きしたジョニーの当初の姿の再現に努めたという。
「今後の展示も考えて、日焼けにも強くなるようにアクリル絵の具のエアブラシで少しずつ修復しました。同じ毛皮はありませんので、鹿の皮で試しながらの作業でした。今回の修復/復元でお腹の側に残った色味を元に体の色も調整しました。背側と腹側のコントラストや立髪の色味、野生ネコの特徴を示す耳の裏側の白斑も蘇りました。」と西澤さん。

今回の復元では、髭一本も足さなかったが、目立っていた左前足の爪跡はヒョウとライオンの爪を樹脂で型取りしながら、大きさなども調べ取り付けられた。