狛犬(こまいぬ)とは、神社や寺院の入口や本殿・本堂の前などに左右一対で向き合う形で置かれている像で、想像上の生物とされる。普通は獅子や犬に似た形のものが多い。
その狛犬がイノシシというのは珍しいが、イノシシの狛犬がいる神社は、和気清麻呂に関係する神社に多い。
日本神話の神々の筆頭に位置づけられている天御中主大神(あめのみなかぬし)をご祭神にしている岡太神社(おかた神社)>>にも鎮座している。
毎年正月9日夕方に恵美須大神が、岡太神社で高潮や洪水等の災害を未然に静止して五穀豊穣をもたらす静止打神事(ししうちしんじ)をされると伝えられ、この神事の妨げにならない様に斉籠(いごもり)をする風習がかつてからあった。
静止(しし)を猪にかけて、猪は恵美須大神の使いとされ、この昔話を後に伝えるために静止(猪)の狛犬が設置されている。