西宮出身の俳優、鈴木亮平さんが主役を務めるNHKの大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」。10月に入り、明治新政府となって、いよいよ激動の最終章に突入しています。
鈴木亮平さん演じる西郷隆盛と一緒に維新を成し遂げる岩倉具視役が西宮在住の笑福亭鶴瓶さんというのも西宮市民にはうれしい話題ですが、もう一つ、西宮に関連するものがあるのをご存知ですか?
大久保利通、木戸孝允、伊東博文、三条実美ら明治新政府の要人たちが会合を重ねた場所は岩倉具視公の屋敷。元は大名の江戸屋敷で和洋折衷の和洋折衷の立派なものだったようですが、質素を好む岩倉具視は簡素な造りの離れ座敷を好んで使っていたそうです。その離れの建物が西宮神社の境内にあるのです。
表大門(通称:赤門)から本殿に向かう参道の途中、祈祷殿の手前にある「六英堂」がそれ。普段は木戸が閉められており中に入ることができませんが、庭木の間に銅版屋根が見えます。また、おかめ茶屋から新池越しに見ることもできます。
東京丸の内にありましたが、岩倉公の死後、取り壊しになるところを有志により新宿の国鉄敷地内で保存され、その後、川崎造船所の創業者により神戸市布引の屋敷に移設されました。上記の四名と西郷隆盛と主である岩倉具視の六英傑にちなんで「六英堂」と名付けられました。西宮神社には昭和52年に移築されました。阪神大震災で損傷し、柱など新しくなったところもありますが全体の雰囲気や調度などに歴史が感じられます。
木造平屋建て、12畳半二間と鞘(さや)の間からなるこじんまりした建物ですが、中に入り木の廊下を歩くと、気が引き締まるような、また、どこか懐かしいような、日本家屋の美しい佇まいに魅せられます。
木々に囲まれてひっそりと建っていますので、ご存知ない方も多かったのではないでしょうか。
普段は中に入れない六英堂ですが、西宮神社会館に申し込めば、披露宴やお宮参り、七五三など、個人の宴席でも利用することができます。講座や教室などにもいいですね。
大河ドラマに出てくる岩倉邸はまさに六英堂の雰囲気。そんな視点からも「西郷どん」をご覧になってはいかがでしょう。
「西郷(せご)どん」公式サイト https://www.nhk.or.jp/segodon/
鈴木亮平オフィシャルブログ https://ameblo.jp/suzuki-ryohei/
西宮神社会館のホームページ https://jinjakaikan.com
六英堂については、こちらの記事もご覧ください。➡️