宝塚南口駅には、宝塚ホテルがあります。歴史のあるホテルでタカラジェンヌを見かける事も多いホテルです。(2020年6月 宝塚ホテルは大劇場横に移転オープンした)
今回の映画では、中谷美紀演じる翔子が元カレの結婚式に討ち入りする披露宴会場となっています。
そして、宝塚南口駅では白いドレスで佇む翔子の撮影が行われました。西宮北口行きの前から二両目に立ってみてくださいね。
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宝塚南口駅と宝塚駅の間で武庫川の鉄橋を渡ります。原作ではユキと征士が河原の「生の字」を電車の中で一緒に見る設定になっています。この「生の字」は、阪神淡路大震災後10年の契機に、現代美術家の大野良平さんが作られた作品でした。
有川先生はそれをご存知だったんでしょうね。大雨で流されて無くなっていましたが、映画の撮影を記念して再び2010年の12月に作られました。
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ところが二代目の「生の字」は、半年後の5月の大雨で流されてしまい、たくさんの声に後押しされ7月の終わりには再び三代目の生の字としてお披露目しましたが、またまた9月の増水で三たび消失していました。しかし12月3日からの予定で、大野先生と宝塚市で『記憶の中の「生」再現プロジェクト』を立ち上げ、大野先生の母校である宝塚大学(旧宝塚造形芸術大学)の先生や学生、また地域の住民の皆さんで四代目の生の字が作られました。2012年1月16日にはライトアップの計画もあるようです。
「生の字」は宝塚行きの電車に乗ると、鉄橋に入ってすぐに左側の窓から足下に見える中州を見て下さいね。
その後は、年に一度は大勢のボランティアの力も借りて修復され続けています。
映画のタイトルバックは武庫川から見た青い空に阪急電車の構図でした。三宅監督が一番お好きな沿線の風景だったようです。その映像は、川の観光ダムの上の中程にある、噴水の出る台から撮影されました。
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川の中の小さな噴水の台までは、ゴムボートで何度も往復して人や機材を運んでいました。いい映像を撮るって大変ですね。
ところが、止めて頂いていたはずの噴水が上がってしまって一時大騒ぎになったようです。
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