1962年に世界で初めて小型ヨット単独無寄港太平洋横断に成功した人。23才だった。
小型の「マーメイド号」でラワン材の船体だったという。 全長5.83m、水線長5.03m、幅2.00m 。
当時はヨットでの出国が認められず、今の西宮マリーナから密出国という形となりいろいろ問題も起こったようだが、目的地のサンフランシスコでは名誉市民として歓迎されることになった。
この時のヨットは、今でもサンフランシスコの博物館で展示されている。
この時のことを『太平洋ひとりぼっち』>>として出版し、石原裕次郎主演で映画化もされた。
「マーメイド号」で出港したのは、現在の西宮マリーナ。
西宮 – サンフランシスコ間の8700㌔を94日間かけて太平洋単独横断航海に成功したが、当時は日本を密出国した形での航海だった。
しかし、目的地のサンフランシスコでは名誉市民として盛大に迎えられた。
海洋冒険家として、数々の偉業をされた堀江謙一さんが乗ったマーメイド号>>のうち3隻が、現在、新西宮ヨットハーバーに2隻、近くの西宮市貝類館に一隻が展示されている。
堀江謙一さんが69歳の2008年7月6日には、波浪推進船という波の力で進むマーメイドⅡ号でハワイから110日間をかけて新西宮ヨットハーバーに帰港している。
2021年11月25日の新聞で、来年83才になる堀江さんが60年前とは逆のサンフランシスコから西宮を目指すと発表があった。
サイズは60年前の「マーメイド号」と同じで、初代マーメイド号の設計者の長男でヨットデザイナーの横山一郎氏の設計。
密航のように出発した23歳の単独無寄港太平洋横断から60年後、83歳で今度はサンフランシスコから西宮を目指して単独無寄港太平洋横断を成功させ、2022年6月4日に無事に新西宮ヨットハーバーに帰港した。
約8500キロ、69日間の航海だったが世界最高年齢での偉業となった。
今回のサントリーマーメイドⅢは、60年前と大きさはほとんど同じ。
船の機器など堀江さんの航海をを支えたのは、西宮が本社の魚群探知機や船舶レーダーのFURUNO(古野電気)。
紀伊水道でゴールした堀江さんを大阪湾の関空沖まで古野電気の実験船2隻が出迎えた。
この日の記事はこちら>>