ステンドグラスとは、着色したガラスの小片をつなぎ合わせて、絵や模様にしたもので、教会の窓によくみられるが、西宮に限ってステンドグラス・・・といえば、ガラスアーティストの作家の三浦啓子さん>>が住んでおられるとか、旧西宮中央図書館のステンドグラスの話などがある。
旧西宮市中央図書館のステンドグラスの話とは、市役所の隣にあった旧西宮市中央図書館に使われていたステンドグラスの一部が、市内の一部の図書館や公民館で飾りとして使われているところがあるというお話。
現在の市民会館があるあたりにあった旧中央図書館(第13代辰馬吉佐衛門が私財を投入した)は、ステンドグラスの窓があるスパニッシュコロニアル風の建物で、前には芝生の庭や池もある市民の憩いの場だったという。
昭和40年、市民会館を建てるために、現在の市役所南館当たりに曳家で移され、村上春樹さんが通ったのはこのころかと思われる。
昭和3年~60年まで、現在の市民会館の場所にあった旧西宮市立図書館は辰馬本家酒造の辰馬吉左衛門からの寄付を受けて建設されたスパニッシュコロニアル様式のステンドグラスが美しい建物だった。
(昔の図書館の模型は、今の中央図書館に展示されている。)
また、その旧中央図書館は、本が好きだった作家の村上春樹さん>>が子供の頃によく通っていた場所として自身でも書かれている。
57年の歴史があった旧図書館の建物は昭和61年9月取り壊された。
現在、跡地には市民会館が建ち、片隅に記念碑もある。
建物に使われていたステンドグラスは、旧図書館建設に資金を提供した辰馬家と中央・北口・鳴尾・北部図書館のほか、山口・甲東・上ヶ原・越木岩分室・高須分室と南甲子園公民館・用海公民館・春風公民館と大社小学校などに移され今も飾られている。
西宮市役所にあるステンドグラスも雰囲気が似ている