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「上ヶ原用水路」をたどる

「上ヶ原用水路」をたどる

 西宮市には武庫川を始め、仁川・夙川・東川などの川が流れており、水に不自由はないと思われますが、稲作が行われるようになり高台地域では水が十分に供給されませんでした。 そのために過去に幾多の水争いが行われ、農民による気の遠くなるような努力が重ねられました。仁川沿の岩盤をくり貫き用水路が掘られ、幾つかのため池を作る等して稲作を広めてきました。

 今回はその用水路の一つである「上ヶ原用水路」を辿ってみました。
上ヶ原用水路は仁川の大井滝を取水口として暫く仁川の右岸を流れ、「地すべり資料館のある「ゆりのガーデン」から南に向かって流れて行きます。

 ゆりのガーデンは阪神淡路大震災の時に大規模な地滑りが発生し、多くの犠牲者を出した所に地滑り防止工事を行い、その後に芝桜を植えたり色々な植樹を行って環境美化を図っておられます。毎年夏前にはこの用水路には蛍の乱舞が見られます。

 地すべり資料館は地震による地滑りのメカニズムを学習したり、対策工事の状況説明が行われています。資料館の南には亡くなられた方の供養碑が建てられています。

 用水路は住宅の間を南に流れ、やがて関学の北側で分水樋に到着します。
この近くには多くの装飾品が発掘された関学構内古墳があります。以前は説明版がありましたが、何故か無くなっていました。

 ここまで流れてきた用水はここで上ヶ原・門戸・神呪の地区に分水されます。その比率は用水をせき止めるように設置された分水樋により正確に74.8%、11.6%、13.6%に分けられています。 素晴らしい知恵と方法ですね。

 一番左は神呪へと行く水路ですが、すぐに左に折れて関学構内に流れて行きます。その右の水路も少し西に流れて関学構内へと流れ、構内のため池(新月池)を経由して門戸へと配水されています。

 一番右を流れる最も大きな水路は上ヶ原に配水されています。ここから西に向かって流れて行き、神戸市上ヶ原浄水場前を通り、村社八幡神社の前を通過し、関学の球技場の下を通り、やがて西端の崖の手前で暗渠となり南へと流れて行きます。

 ハイキングがてらにぶらぶらと水路を辿って歩くのも、ちょっと気分が変わって良いかも知れませんね。

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