ツーリズム西宮楽らく探見隊は、
2023年3月31日をもって活動を終了いたします。
これに伴い、新規のガイド依頼の受付を終了いたしました。
これまでご利用いただきありがとうございました。

ニテコ池と「火垂るの墓」

 阪急苦楽園口駅の東に桜の名所として有名な「ニテコ池」があります。
毎年西宮桜まつりのイベントで、ツーリズム西宮楽らく探見隊では、「桜めぐりミニツアー」として夙川公園からニテコ池・越水浄水場まで案内していますが、今年は残念ながら新型コロナ感染騒動のため、桜まつりが中止となりました。
下図にあるようにニテコ池周囲には幾つかの名所もあります。 今回はニテコ池周辺の案内と、建立が予定されている「火垂るの墓」記念碑について紹介します。

 ニテコ池は上・中・下と3つの池からなっており、とても特徴的な形をしていますが、その存在は古く江戸時代初期の古地図にも記されています。
この池は少し前まで越水浄水場の貯水池として使用されていました。 中池にあるのは洒落た形の取水塔で、甲山を背景に素晴らしい景色を形成しています。
池の周辺には沢山の桜が植えられていて、近くのマンションや邸宅とマッチした風景も素晴らしい景観です。

 池の北西部には、西宮の名勝地にも選ばれた名次山に広田神社の境外摂社・名次神社があります。 主祭神は水分の神様ですが、名は魚、次は村を意味し、漁村・漁業の神様であることが分かります。
昔は海が一望出来る所に在ったと思われますが、万葉集にも詠われた高市連黒人の「我妹子に猪名野は見せつ名次山角の松原いつか示さむ」(意味:妻よ、あなたに猪名野は見せたよ。今度は名次山と角の松原を、早く見せてあげたいものだ。)という歌と共に「名勝名次山」の碑が残されています。

 ニテコ池はアニメ「火垂るの墓」の舞台としても有名です。 このアニメはスタジオジブリで高畑監督により1988年に制作されたものですが、野坂昭如氏の原作によるものです。 終戦まぎわの物語で節子4歳と清太14歳の兄弟が描かれていますが、野坂昭如氏の体験を基にした小説が原作となっています。 
 西宮回生病院は兄弟の母が空襲で負傷して入院後無くなった病院です。現在は改築されて昔の面影はありませんが、アニメでは病院を含めてニテコ池周辺の景色が忠実に描かれています。

 神戸市の御影公会堂近くの石屋川に「火垂るの墓」の記念碑が建立されていますが、新たにニテコ池近くにも記念碑の建立が計画されています。
場所はニテコ池北東にある西宮震災記念碑公園内で、記念碑が建立される場所は「阪神淡路大震災 西宮犠牲者追悼之碑」の後ろに用地が確保されています。

記念碑の建立は以下の記事を参照してください。
火垂るの墓』の記念碑を建立したい・・・ – 団体 – 西宮流(にしのみ … | nishinomiya-style.jp
また「火垂るの墓」の聖地巡りは下の記事に詳しくしるされています。
「火垂るの墓」の中にある「ひとでなし」(再編集版) - ロケ地巡礼 -

ニテコ池周辺は楽らく探見隊の「夙川コース」として案内しています。新型コロナ感染騒動が治まった後歩いてみることをお勧めします。 お待ちしています。

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