3月28日、「まちたび 歴史と文化の散歩道 香櫨園~御前浜~白鹿記念酒蔵博物館を訪ねる」の予定でしたが、新型コロナウイルス感染騒動で全ての活動が停止され、この企画も中止されました。 (前回のまちたびの報告書参照⇒)
そこでこのコースの見所を皆様に紹介するために、快晴のお天気の下、このコースを歩いてきました。 以下に写真で紹介します。
出発は阪神香櫨園駅です。香櫨園は1907年(明治40年)に香野藏治と櫨山慶次郎によって開設された香櫨園遊園地に由来します。
夙川公園の下流域になり、付近は桜の名所でこの時期は満開の桜を楽しむことができますが、どうしたことか今年は残念ながらまだ十分開花していませんでした。
付近には辰馬考古資料館や大谷記念美術館があります。 コロナ騒動のため休館中でした。
辰馬考古資料館 大谷記念美術館
新築改装された香櫨園小学校 郷土資料館・中央図書館
大谷美術館の少し東に改築された香櫨園小学校があります。 その昔、村上春樹少年は浜脇小学校から新設された香櫨園小学校に転校してきました。当時の住まいは夙川の東側にあり、夙川を渡って通学していたのですね。
夙川の東側には西宮市郷土資料館と中央図書館があります。 その南の臨港線の近くにある葭原橋付近の情景は村上春樹の「ランゲルハンス島の午後」に描かれています。 また夙川河口には野坂昭如の「火垂るの墓」に描かれた回生病院があります。
満開なら桜のトンネル 今は雪柳が見頃 桜はまだかいな 夙川下流域
夙川に遊ぶ鴨のつがい 村上春樹に描かれた葭原橋
夙川河口から甲山方面を望む 火垂るの墓の西宮回生病院
河口の東側はひろびろとした御前浜の砂浜です。現在は北側に遊歩道がつくられて歩きやすくなっています。 その昔御前浜はイワシ漁で有名でしたが、ここで獲れる桜鯛は非常に高級魚として重宝されていたそうです。
東よりに幕末に勝海舟によって建設された西宮砲台があります。 完成時に試射が行われたそうですが、場内は煙で充満され使用に耐えなかったと言われています。 南の人工島へはヨットが通過できるように開閉可能な跳ね橋があります。
夙川河口入り口から東に御前浜 広がる御前浜
西宮砲台 御前浜の跳ね橋
住吉神社正面 住吉神社本殿
江戸時代に西宮港が暴風雨や夙川からの堆積で埋まるのを防ぐために、當舎金兵衛により総延長1km余りの築堤工事が行われました。 非常に難工事でした。 工事の安全祈願のために住吉神社が建立され築洲勧進が行われました。その勧進帳が境内に掲げられています。
勧進帳石碑と帆船のモニュメント 當舎金兵衛の築洲勧進帳
最後に白鹿記念酒蔵博物館を訪問します。 記念館はコロナ騒動のため閉館中ですが、酒蔵館は見学できます。 酒蔵館は明治時代の酒蔵で、当時の酒蔵の全貌を伺うことが出来ます。
白鹿記念酒蔵博物館 記念館 白鹿記念酒蔵博物館 酒蔵館
昨年4月3日に撮影した満開の桜です。
満開の桜のトンネル
葭原橋から甲山を望む 道路の両側に桜並木
とても気持ちの良いコースです。 コロナ騒動が終焉した時に一度歩いてみられてはいかがでしょうか。
その時は喜んで ツーリズム西宮楽らく探見隊 がご案内させていただきます。 お待ちしています。