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廣田神社とコバノミツバツツジ

廣田神社とコバノミツバツツジ

 その昔、「花見といえば廣田山に広がる淡紅色のコバノミツバツツジを見に行くことでした」、と廣田神社の宮司さんが話されました。
廣田神社のコバノミツバツツジ群落は、廣田神社の外苑内約2万平方メートルに亘り十数カ所に分かれて大きな群落を形成し、総株数は約2万株にのぼると推定され、昭和44年兵庫県指定天然記念物に指定されました。

我が国植物学の父、牧野富太郎博士も、その様子を遊覧されて「ただ三葉千萬人をおびき寄せ」と絶賛されました。コバノミツバツツジは、関西地方の低山を中心に分布し、特にアカマツ低木林内に多くみられます。葉が小枝の先に三枚輪生する特徴があり、他のツツジ科の植物よりも早く3月末から4月中旬に一斉に開花し、その眺めは格別なものであります。 花色は淡紫・濃紫・白色が有りますが、廣田神社の躑躅は概ね淡紫色で、中には花弁に斑紋を表すものもあります

 廣田神社のコバノミツバツツジは古く元禄・寶永・正徳の頃(1688〜1715)に既に栽培され「廣田山の躑躅(ツツジ)」として殊に有名であったことから少なくとも300年以上に亘り人々に慈しまれて来たことが推察されます。
 ツツジ科の植物は大木にはなりませんが株を叢生して拡大し、株の中央の幹は枯死するので、樹齢の推定は困難です。廣田神社のコバノミツバツツジは大株で樹齢約150年以上と推定され、其の高さも3、4メートルに達するものもあります。

「国際花と緑の博覧会」の公式ガイドブックにも阪神間で唯一花の名所として紹介され、阪神間を始め各地より多くの観覧者が陽春の候には訪れているますが、戦争以前には周辺地区を含め約20万株を誇ったツツジも、周辺地区の開発・宅地造成などに伴い廣田神社の神苑に残った約2万株のみとなってしまいました。神社では市民の協力を得て植栽に力を入れており、去る平成5年にも皇太子殿下(現天皇陛下)ご成婚を祝し、氏子崇敬者より植樹の奉賛を募り、約500株の若木を植樹しました。

3月18日の現状は次のような状況です。全体の開花が楽しみです。
                        (参照資料;廣田神社HP)

毎年桜とコバノミツバツツジの饗宴が見られるこの時期、一度訪れるのも目の保養になるのではないでしょうか。廣田神社へのアクセスは⇒http://www.hirotahonsya.or.jp/access.html

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