暫くガイドが出来ないので、幾つかのコースを少しずつ分割して紹介します。
第一回目は夙川コースです。
夙川コースは阪急夙川駅⇒カトリック夙川教会⇒こほろぎ橋⇒水車モニュメント⇒山本清記念財団⇒ニテコ池⇒震災記念碑公園⇒火垂るの墓記念碑⇒越水浄水場⇒名次神社⇒阪急苦楽園口駅となります。
集合場所は阪急夙川駅です。この駅は1920年(大正9年)に阪急神戸線開通と同時に開業しました。その4年後に甲陽線が開通し連絡駅となりました。桜の名所夙川公園の真ん中にあり、桜の季節には花見客で賑わいます。駅周辺には文豪谷崎潤一郎が松子夫人と出会った根津家の邸宅があったことでも知られています。
尖塔のフォルムが美しいカトリック夙川教会
カトリック夙川教会は1921年(大正10年)にブスケ神父により、関西間初のカトリック教会として発足し、1932年(昭和7年)に現在地に聖堂が完成しました。ネオゴシックを象徴する昭和初期の名建築で、きりっとそびえる尖塔とステンドグラスが美しく、夙川のシンボルとして地域の風景に溶け込んでいます。また作家の遠藤周作氏が子供のころお母さんに手を引かれて礼拝し洗礼を受けた教会としても知られています。
阪神淡路大震災ではパイプオルガンを失い、大きな被害を受けましたが、修復され再び美しいシルエットがよみがえりました。平成21年には「西宮市都市景観形成建築物」に指定されています。
詳しい説明教会HPの「夙川教会のあゆみ」を参照してください。中ほどに動画で詳しく紹介されています。また日本最古のカリヨンの説明もあります。
正面玄関上にはステンドグラスのバラ窓が ラテン語で 愛、信仰、希望 のレリーフ
東側にある正面エントランスは約2mの階段を上った所にあり、中央と両脇に3か所の扉を持つ。その上には円形のバラ窓を備えた美しいステンドグラスがはめ込まれている。
南側のステンドグラス窓の間にはラテン語で CHARITAS(愛)、FIDES(信仰)、SPES(希望)のレリーフがあります。
緑中に浮かぶような「こほろぎ橋」 桜越しに見る「こほろぎ橋」
夙川駅のすぐ北に架かる「こほろぎ橋」。橋の構造はアーチ式の一種で、車は通ることが出来ません。橋の下の遊歩道から見上げると半月形のアーチがとても優雅です。
橋の名前の由来は、この橋の近くにご神木があり「神(こう)の木」が「こほの木」「こほろぎ」と読み方が変わったと言われています。 今は神木はありませんが、東の橋詰に西宮固有の「夙川舞桜」が植えられています。
灘五郷の大量生産を可能にした水車のモニュメント
夙川の左岸を北上し大井手橋をくぐり、階段を上がった所に水車のモニュメントがあります。歩道の反対側にその説明板が設置されていますが、昔夙川の急流を利用して水車を沢山並べて酒米の精米を行っていました。この大量の精米が清酒の大量生産につながりました。
実際に「夙川コース」をガイドしたブログも参照してください。
続きは次回のブログを楽しみにして下さい。