大正から昭和にかけて活躍した建築家。
東の丹下健三、西の村野藤吾と言われ、関西を中心に多くの建築物を手がけている。
2005年に宇部市渡辺翁記念会館(1937年築)が村野藤吾の作品として初めて国の重要文化財に指定された。
また、その翌年には世界平和記念聖堂(1953年築)が重要文化財(建造物)に指定された。
他に大阪のそごう、神戸大丸、関大の簡文館、今はもうないが大阪の新歌舞伎座なども手掛けている。
そんな村野藤吾の建築物が西宮には2つ残されている。
一つは、西宮商工会議所本館。
ただ、本館の手前に低層の別館があったが、神戸淡路大震災で全壊し、今は5階建ての本館のみとなっている。
<注>この本館も建て替え工事が始まる。(2020年9月現在)
1966年に竣工した商工会議所の建物はコンクリート打放しと赤褐色の壁が特徴的で、横浜市庁舎と似ているという。
その横浜市庁舎の行政棟は保存活用し、星野リゾートによる横浜探訪の拠点「レガシーホテル」になる計画のようだ。
もう一つは、1969年にできたトラピスト修道院(シトー会西宮の聖母修道院)が村野藤吾氏の作品。
1980年に村野藤吾はラサール神父によって洗礼を受けキリスト教に改宗している。
トラピスト修道院、こちらも取材したいと思っている。