西宮神社の拝殿前にある神池で、「半夏生(ハンゲショウ)」の白い花が見頃を迎えています。
「半夏生(はんげしょう)」とは、夏至(6月21日)から数えて11日目にあたる日(今年は7月1日頃)を中心とした5日間を指す季節の節目で、水辺に白斑の涼やかな花を咲かせる植物の名前でもあります。
その名のとおり、ちょうどこの時期に神池の水辺に白く可憐な花が咲き、参拝者の目を楽しませてくれます。
かつては「えびすの森」の湿地に自生していた半夏生ですが、近年の気候変化による乾燥で姿を消してしまいました。
しかし、西宮神社ではこの自然の風景を取り戻すべく、水生植物の専門業者のアドバイスのもと約1,550㎡ある神池の菖蒲棚の北東と南西の日陰に、300株の半夏生を植栽。春に植えられた株が無事根付き、今年、見事に満開となりました。

白い花びらのように見える部分は、実は葉が白く変化したもの。水辺に静かに佇むその姿は、まるで夏の訪れを告げる風物詩のようです。
涼やかな花々に囲まれて、季節のうつろいを感じてみませんか?
公開は7月上旬まで、時間は毎日午前5時〜午後7時です。
写真提供:西宮神社