紅葉の「北山緑化植物園」に行ってきた! 「北山山荘」で抹茶と和菓子をいただく贅沢

秋といえば紅葉が美しい季節ですね。木の葉が赤や黄に色を変える時期を迎えると、私たちはその美しさに季節感を感じます。西宮市内では寒暖差のある北部地域の紅葉が美しいのですが、今回は気軽に行くことのできる「北山緑化植物園」を訪ねてみました。

北山緑化植物園は四季折々の花や木々を楽しめる自然のオアシス

北山山荘内の庭の様子。赤、黄、緑のグラデーションが美しい。
赤、黄、緑のグラデーションが美しい

残暑が長く続き今年は秋が短かったですね。みなさんは紅葉狩りに行かれましたか? 

11月24日、筆者はさくらやまなみバスに乗って北山緑化植物園に秋を探しに行きました。北山緑化植物園は阪急夙川からバスで大沢西宮線を15分ほど北上し、柏堂町 (かやんどうちょう) バス停すぐのところに位置しています。この植物園は山々に囲まれていて自然豊かなところですので、園内に入ると静けさが広がります。広大な園内では四季折々の花や植物が大変丁寧に管理されています。

どの季節もおすすめですが、特に春先から初夏の植物は活力に満ちています。筆者は春に植物園に行くのを楽しみにしています。寒く陰鬱な冬が終わり、植物がいっせいに芽を出す様子、花咲く様子を見ると明るい気持ちになります。 

初夏を彩るシャクヤクの白い花
初夏を彩るシャクヤクの花

4月はソメイヨシノ、八重紅枝垂れ桜が見事で週末は多くの人で賑わいます。5月はバラ、シャクヤク、6月は紫陽花、アガパンサスと華やかに園内を彩ります。キッチンガーデンや薬草園もあります。手入れされた美しい花々を見ながら植物園で過ごしていると自分のこころがリセットされます。

それでは早速、錦秋の植物園の案内と、初めて体験した呈茶 (ていちゃ) の様子をご紹介させていただきます。

晩秋~初冬の花を観察してみましょう

ツワブキの黄色い花。葉は丸く、茎が長い。花の少ない季節に園内を彩っている。
ツワブキの花

10月〜12月が旬のツワブキ。園内のあちらこちらで黄色い花を咲かせていました。葉は丸く、すっと伸びた茎の先に花がついています。花が少ない季節に彩りを添えてくれます。

紫色の可憐な花
紫色の可憐な花
紫色のビオラの花。黄色い小さな花。
ビオラと黄色い花

花壇では冬に向けて花苗の植え替えが進められていました。ビオラは黄色、紫、ピンク色など花の色が豊富です。冬の厳しい寒さに強く、5月末くらいまで花壇を華やかに彩ってくれます。

猛暑&残暑の影響?! バラの開花時期に変化が…

白いバラの花と噴水。例年10月に花の見ごろだが、猛暑と残暑の影響か11月に花をつけていた。
バラの花と噴水
桃色の薔薇の花。ちなみにバラは春と秋の二期咲きである。
11月下旬にバラの花が咲いている

バラの花が11月末なのに咲いているのに驚きました。 秋のバラの花の見頃は10月です。夏の酷暑、その後の長い残暑に耐え、バラは気温が下がるのを待って花を咲かせたのでしょう。バラの花は春と秋の二期咲きで、今年は暑さが長引いたのでバラの開花が11月にずれ込んだようです。

さて、次からは秋の「北山山荘」へご案内しましょう。

「北山山荘」の日本庭園の紅葉を愛でる

北山山荘に向かう途中で。苔と木々の緑が美しい。
「北山山荘」へ向かう途中、苔 (こけ) と木々の緑が美しい
北山山荘の縁側から日本庭園を望む。
北山山荘の縁側から日本庭園を望む
飛び石が配置され、苔や木々が見える庭園の様子。こころ癒される。
 庭園美にこころ癒される

北山緑化植物園は市街地からほど近い山林の中に位置しています。もしかしたら秋の紅葉が美しいということはあまり知られていないかもしれません。入口から少し奥へ進むと、ひっそりと落ち着いたたたずまいの「北山山荘」への入口が見えてきます。

「北山山荘」は京都の北山杉を用いた木造平屋建寄屋造で、西宮市制60周年を記念して、伝統的な建築・造園技術を用いて建築されました。北山山荘内の「日本庭園」には四段の滝があり、それに合わせて灯篭、飛石、四季を彩る草木が巧みに配置されています。周囲の景観と溶け合って創り出された庭園美は、心にやすらぎを与えてくれます。

(出典: パンフレット)

筆者は初めて秋の北山山荘を訪れました。木々が黄葉、紅葉している様子はとても美しく趣がありました。山荘では日本庭園を散策したり、抹茶と和菓子をいただくことができます。

呈茶 (抹茶と和菓子) をいただきました

呈茶(抹茶と和菓子)
抹茶と和菓子

北山山荘を訪問したのは日曜日でした。気温が下がり、色づき始めている木々の葉を観賞しながら日本庭園を散策する人、景色をカメラで撮影する人、庭を眺めながらゆっくりと呈茶を楽しむ人の姿がありました。

呈茶 (ていちゃ) とは、「お茶をたてて、客人にふるまうこと」です。今回の訪問で一番の楽しみにしていた呈茶体験でしたので、縁側に座り、運ばれてきた朱色の丸盆を見て嬉しい気持ちになりました。茶碗には紅葉の絵付けが施されています。抹茶は少し苦味がありますがマイルドで飲みやすかったです。季節の和菓子は花の色が鮮やかで、ほどよい甘さでおいしかったです。疲れが取れる気がしました。なお、呈茶は11月末で終了しています。次は3月から再開されます。

筆者はしばらくの間縁側に座り、そこから見える日本庭園の「眺めがきれいだなぁ」とひとり静かに過ごしました。そしてとても落ち着いた気分になりました。

自然の中でただ過ごします。「こんな木があるんだなぁ」「あの綺麗な花はなんて名前だろう」「お茶がおいしいなぁ」とか、そういう時間は忙しい日々を送っている人にとってとても大切な時間だと思っています。

時々自然の中に出かけたくなります。近くておすすめできる場所がこの北山緑化植物園です。みなさんもお時間がありましたらぜひ足を運んでいただき、五感を使って自然を感じながらほっとするひとときを過ごしていただけたらと思います。

おすすめの過ごし方、情報について

通路の左右に木々がある園内の様子。
園内の様子
ガーデンセンターでは花苗を購入できます。
ガーデンセンターでは花苗を購入できる

ここまで読んでいただきありがとうございました。

周辺には飲食できる店がほとんどないので、天気の良い日は、お弁当を持参して園内で食べてみるのはいかがでしょうか。きれいな空気の中でお弁当を食べるとおいしいですよ。

そして、「花と緑の教室」が月に2〜3回開催されています。 寄せ植え教室、自然観察会、薬草フェアなどが開かれています。詳しくはHPをご覧になってください。

それから、ガーデンセンターでは花の苗や木の苗を購入することができます。ビオラや葉ボタンなど冬の庭を明るく見せてくれる花が陳列されていました。寄せ植えにピッタリです。

また、「北山オリジナルカレンダー2025」が450円で販売されています。このカレンダーは、職員さんが撮りためた四季の美しい花々や景色の写真で構成されています。とてもきれいです。

北山緑化植物園は自然豊かなところです。四季折々の植物や草花を愛でることができます。寒い日も暑い日も過ごしやすい日もありますし、そんな日も風や太陽を肌で感じることができます。思い思いに自然を感じながら散策することは、こころの健康に良いかもしれません。

西宮市北山緑化植物園
・住所:西宮市北山町1-1
・電話: 0798-72-9391
・入園無料
・アクセス:阪急・阪神・さくらやまなみバス  柏堂町下車すぐ
・駐車場あり(有料)

北山山荘
・庭園公開:10:00~16:00
・呈茶:抹茶 (和菓子付)  500円 
・呈茶の期間:3月~6月、9月~11月の金・土・日曜日 4・5・10・11月の祝日

                      執筆: ちぃかぁ

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