西宮の桜特集

西宮の桜博士

樹木医 藤原隆之さん

樹木医 藤原隆之さんインタビュー「生涯、桜を追いかけ、樹木保護のエキスパートを極めたい」
植物もさまざまな病気にかかる。樹木医はその専門のお医者様だが、その人数は極めて少ない。なかでも藤原さんのように「桜の研究」に特化されている方は非常に稀だ。

樹木医 藤原隆之さん

1968年1月大阪市生まれ。 桜研究家(桜属の特に栽培品種の形態と分類)・ひょうごガーデンマイスターとして活動


西宮市に藤原さんのような日本有数の「桜研究家」がいたとは!

近年、街づくりにおける植栽計画で、ようやく専門家の意見が繁栄される時代になってきた。造園施工管理士であり、樹木医である藤原さんの意見が求められているのだ。今回、桜の名所「夙川公園」の桜のお話、西宮で認定された「夙川舞桜」のお話や、
美しい自然と共存するために一人ひとりがすべきこと
などをお伺いした。
 
 

桜の名所のある街は、市民に景観を守り育てる気風がある

「寒い厳しい冬を乗り越えて、待ちに待った暖かい春をようやく迎える…桜はそのシンボルとなる花。まるで人の人生を教えてくれているようですね」
数ある樹木の中でも、とりわけ「桜」が好きで、藤原さんは長く桜の研究を続けてこられた。ようやく咲いた桜たちへ、誰よりも愛情を持って接しられている様子が伺える。

西宮市には数々の桜の名所があるが、総数1,660本という夙川公園の桜が圧巻だ。春の花見のシーズンはもちろん、

花の無い時期も、その景観を守るために、夙川公園近隣の人々が自主的に清掃されている。

その協力と理解があってこそ、多くの人に愛される夙川公園があると言える。

「毎年、美しい桜が見られるのは、近隣の方々が黙って桜を守ってこられているからです。花見をされる方は、どうかマナーを守って多くの方が楽しめるようにご協力ください」藤原さんのこの言葉は、桜を愛する人すべての心の叫びだ。

さらに「桜は踏まれたり、触れられたりすることに弱い樹木です。開花期間がほんとに短い桜をどうか大切に扱ってください」

西宮流 花見のマナー ぜひ読んでください »
 
 

樹木医としての観点から「夙川舞桜」への思い

西宮のご当地桜 夙川舞桜 羽衣橋の南側や六湛寺公園の中にも植えられている (2007年4月2日撮影)

「桜は少し表情が違うと、新種か否か、命名するか否かと論議をよびます。人間でも兄弟で顔が少しずつ違うように、その程度は桜の個性なんです。

育種家の方は新種発見することも目的の一つなので、どんどん品種が増えていくことが、ある意味で喜びなのかもしれません。しかし樹木医として樹木保護の観点から考えると、

市民に愛される桜の名所で自然偶発的に生まれた新種…それこそが本物の新種

だと考えます」

そんな、市民に愛される西宮生まれのオリジナルな桜が「夙川舞桜」だ。

平成11年雲井町に自生していることが確認され、その後、植物生産研究センターで、バイオテクノロジーによる増殖に成功。平成17年に市民の公募により名前がつけられた。
ヤマザクラ系には珍しい半八重~八重咲きで、咲き始めは淡紅色で、徐々に白色に変化する。

「夙川舞桜」は、藤原さんが認めた間違いない新種だ。

多様な桜が咲く環境下の桜の名所で、その土地のオリジナルとして市民に親しまれる桜でない

と…という藤原さんの独自の認定基準に見事当てはまる。

毎年美しい花を咲かせていくのは、地元の桜を育んでいきたいという西宮市民の心意気にかかっている。
 
 

これからの自然共生型の街づくりに、大切なものとは?

西宮には「野鳥を呼ぶマンション」や「自然の姿を生かした植栽のあるマンション」など自然共生型の街として進化した場所がいろいろある。

「マンションが建った時が一番美しく、だんだん景観が崩れていく…そんな状況をよく目にし耳にします。やはり

専門家が入り、西宮の環境にあった植物を選び、環境に配慮した維持管理しやすい植栽計画をしていく必要がある

ようですね」

入居した時は自然共生型だったのに…そんなことにならないためにも、藤原さんのような専門家の意見を、マンションなど建築物にぜひ反映させて欲しいものだ。

まちのシンボルである巨樹、巨木を守ることも大切だ。
その良い事例が、ららぽーと甲子園。阪神パークで人々に愛されてきた巨樹をうまく残した結果としていい景観が出来上がった。

街の中のシンボルである巨樹は、10年や20年ではできあがらない

ものです。そういった地域の木を守るのが樹木医の仕事」と藤原さんは考える。

「樹齢何十年、何百年という巨樹は、住民の皆さんのシンボルとなっているものも多く、まずそれらを生かした設計を考え、次に移植…最後の最後に伐採を考えて欲しい」

街を彩る木々の緑が目に入る度に、それらを健康に長生きさせてやりたいと願う藤原さんの思いが伝心してくる。
 
 

桜の研究は、街づくり。桜に関する知識をどう街づくりにいかせるか

「これまでも、これからも桜の研究を生涯続けていくつもりですが、どんなに熱心に研究したとしても、街づくりにいかせなければただの個人の興味になってしまいます」藤原さんの言うこの意味は、

市民一人ひとりが自分の置かれた立場で、自分ができることで街づくりにどういかせるかを考えないといけない

というメッセージだ。

桜の専門家の意見が反映される街は、きっと人々から愛される未来の街を築いていくだろう。

藤原さんは、将来、時間が許す限り全国の桜を見て回り、それらを保護していくための研究資料を残していきたいという。毎年桜の開花の時期は、名所から名所を飛び回る藤原さんを見かけた方は、きっと超多忙中に付き、そっと見守っていただきたい。

今日の写真

12月18日

鳴尾浜から見た夕日。西宮浜の向こうに沈んでいきます。鳴尾浜臨海公園は、市街地に隣接する北地区6.…

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