1月31日、朝から何時雨が降り出すかと心配なお天気の中、今回は西宮まちたび「まんにょー」で紹介されているコースの一部を、「大阪北部コミュニティーカレッジ 西国街道と摂津名所図会探訪科」の皆様約45名をお迎えして歩きました。
写真と共にそのコースを振り返ってみます。
まず大阪北部方面から皆様は阪急甲陽園線の苦楽園口駅に到着し、直ぐに近くの夙川公園に集合していただきました。ここでカレッジの責任者の方からの挨拶と歩く前の軽い体操を実施し、3班に分かれて出発しました。スタートに際して事前に要望のあった苦楽園温泉を含む周辺の説明を行いました。
名次神社は水を司る水分の神様をお祭りしています。ガイドの間どうか雨が降りませんようにと祈ったのですが、このあたりからぽつぽつと雨が‥‥。ニテコ池では傘をさしての説明に。皆さんの関心事は「どこが松下さんのお屋敷ですか?」でした。お天気が良ければ西宮でも一二の甲山を望む絶景ポイントなのですが‥‥。
大社小学校の南にある越水城の石碑前で、越水城にまつわる話を説明。もし越水城が残っていれば、西宮は越水城の城下町として違った様相を呈していたかも? 兵どもの戦いの後も今は元気な子供たちを見守っています。
西田公園は万葉植物苑とも言われ万葉集ゆかりの72種類の植物が植えられており、犬養孝氏による大伴家持の漢詩を書いた記念碑があります。
「春の園 紅にほふ 桃の花 下照る道に いでたつをとめ」
誰かが言ってました。「をとめ」がいいね!
園内には白梅、紅梅もちらほらと咲き始め、春の訪れも感じられる頃となっています。
このコースのもう一つのテーマは谷崎潤一郎の「細雪」です。
谷崎潤一郎氏が松子夫人と通ったマンボウトンネルと一本松地蔵尊。ここを通って南にある飲み屋さんに良く通ったそうです。一本松は道路よりも優先されており、ここで道路が膨らんで回っていて、大事にされている様子が伺えます。
西宮神社周辺では百太夫神社に祀られる傀儡子古跡の像、後に淡路人形浄瑠璃や大阪の文楽へと発展したことを説明。また神社南東にある常夜灯型道標は珍しいかたちの西国街道の道標です。
最後に案内させていただいたのは、西宮神社です。本殿を前に蛭子様の説明を行い、拝殿前で参加者全員の記念写真を撮った所で、本日のガイドツアーが終了しました。
このあと、皆さんを阪神西宮駅まで案内し、解散の挨拶を行いました。その後皆さんは駅近く三々五々と別れて昼食をとられました。
皆様お疲れさまでした。